内容説明
古代山背国を創生した人々。嵯峨野を開拓し松尾大社・稲荷大社を営んだ秦氏。鴨川を鎮め、上賀茂・下鴨社を斎き祭ったカモ氏。彼らは平安京遷都に臨んで、いかに行動したか。
目次
序章 都の幕開け
第1章 氏族の展開
第2章 北山背の開発
第3章 平安京成立前夜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初美マリン
117
カモ氏というのは興味があり、上賀茂神社下鴨神社松尾大社八咫烏などのほかに氷室とも深い繋がりがあった 秦氏などとの関係とともにもっとクローズアップされてもいいのにと思いました。私が知らないだけなのかもしれませんが。2020/11/10
りー
14
イマイチあちこちに話が飛んで、論旨がはっきりしない。私の読み方が下手なのだと思いますが。古代からのカモ氏、ハタ氏をぼんやり追いかける感じ。特にハタ氏に関しては、一部分を除いてはっきりしないところが多いのね、と。2020/12/30
わ!
9
とても面白かった。タイトルからして秦氏とカモ氏のことを書いてくれているのは当たり前なのですが、その二氏の関係性についても書いてくれているのはありがたかった。例えば賀茂神社の「葵祭」で、葵が飾られるのは不思議ではないが、松尾大社や伏見稲荷の祭礼で、葵が飾られる理由がわからなかった。もちろんこの本の中でも、そのコト自体に関して説明してくれてはいないのだが、この本の説明にある秦氏とカモ氏の関係であれば、納得がゆく。また伏見区にある久我という地がカモ氏と関係するのですが、これも詳しく知りたかったので助かりました。2025/01/11