出版社内容情報
小学5年のドノヴァンが持ち帰った、クラスの課題本『冒険者たち』は、悪の天才を止めようとする二人の男たちのスリリングな冒険物語だった。ところが、この本の最後の一文を読んだ母親が、「冒険者たちがゲイなので、この本は子どもに読ませるべきではない」と騒ぎ出した。「そんな理由で本が読めなくなるのは、おかしい!」と思うドノヴァンは同級生とともに、母親たちと対峙していく。一冊の本をめぐる禁書問題、その背景にあるLGBTQIA+への偏見など、現代的なテーマを絡めながら展開するストーリー。
【目次】
内容説明
「なぜ、読んじゃダメなの?」一冊の本をめぐるLGBTQと禁書の問題。…その正解は、ぼくたちが見つける!!
著者等紹介
レヴィサン,デイヴィッド[レヴィサン,デイヴィッド] [Levithan,David]
1972年、ニュージャージー州生まれ。2003年に『ボーイ・ミーツ・ボーイ』(ヴィレッジブックス)でデビューし、ラムダ賞を受賞。以来、LGBTQIA+やジェンダーをテーマに数多くの作品を発表。出版社でYA作品を手がける編集者でもある
三辺律子[サンベリツコ]
東京都生まれ。白百合女子大学大学院児童文化学科修了。絵本からYA小説まで幅広く翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
読生
5
これが日本の物語なら…多分話はもっとややこしくぐちゃぐちゃに、より子どもたちは置いてけぼりになってたんじゃないかなあと思う。 ある意味冷静、ある意味冷たい、でも熱い。 アメリカでも現実はもっとぐちゃぐちゃなのかもしれないけど…。 一部だけ切り取って決めつける人たち。 だけど、それに反発する人たちもまた、その一部に拘ってしまっているような気がする。 物語の中で必然はあってもいいけど、物語を… https://booklog.jp/users/yomutoikiru/archives/1/46522079052026/08/19
ジュリアン
2
この作者の本はこれで3冊目。優しい筆致でメッセージを直球でぶつけてこないところに好感を持って読んできた。この作品もそうだけど、挿入される作中小説がそれほど面白そうではなかったのは残念。あらすじだけでもいいし、断片的な場面でもいい、「こんな魅力的な作品の何がダメなのか」と思わせる説得力が欲しかった。2026/09/28
ササクレ
2
良かった。 児童書だけあってサクッと読める。 ジェンダーの当事者の人が書く小中高校生向けの本が増えてるなという印象はあった。小中学生の頃に読みたかった、知りたかった、自分が自分で良いって言って欲しかったって気持ちから、その当時の自分への応援とかそういう気持ちで書かれてるんだろうな。 何よりも本の事で議論が出来るのが羨ましく思った。それだけ、『本』が影響力のあるものだと認識されていることが。2026/09/13
まりく
0
ドノヴァンの母親は、学校の授業の題材として使っているある作品に「ゲイが出るので不適切」とその適否を争う会を開くことになる。 転入生と仲良くなりたいギデオン、そして「不適切」とされた作品『冒険者たち』。三つの物語が同時に進み、そして収斂する作品。 構造は群像的で、なかなかに面白い。また、LGBTの作品にしては、主人公がそれについて思い悩む、と言うようなシーンも少なく、これまた珍しい感じがある。人がどうすると言うより、社会がこうあるべきと言う主張を感じる。 評価レベルは『普通』。(59点)2026/10/25




