出版社内容情報
横須賀を舞台にした友情物語。
六年生のよし子は端正な顔つきのテッちゃんに秘密を知られ憂鬱だった。中学二年の光毅は喧嘩の強いケイティになつかれて戸惑っていた。それぞれの友情が交錯する子どもたちのヨコスカストーリー。
【目次】
内容説明
ヘイトではなくリスペクトを。ホロ苦く、かけがえのない友情二つ。『徳治郎とボク』(産経児童出版文化賞大賞)と地続きの舞台、基地の街・横須賀。
著者等紹介
花形みつる[ハナガタミツル]
神奈川県に生まれる。著作に『ドラゴンといっしょ』(野間児童文芸新人賞)、『ぎりぎりトライアングル』(日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞)、『サイテーなあいつ』(新美南吉児童文学賞、産経児童出版文化賞推薦)など。2020年に『徳治郎とボク』(理論社)が産経児童出版文化賞大賞を受賞、JBBYオナーリスト2022年日本の文学作品にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まる子
21
戦後20年近く経った横須賀。1964年当時は米軍基地があり横須賀は発展した。著者が当時の横須賀を思い出しながら、日本人と当時「あいのこ」と呼ばれたハーフの子供たちの日常と、ハーフの中でも差別される黒人の見た目。その差別的な出来事が子供ごころにも悲しみをもたらす。同じ人間であるはずがなぜ?突然の別れに戸惑う10代。あの子はどこに行ってしまったのだろうか。また笑顔で会える日まで。花形みつるさんで、『徳治郎とボク』の地続きの町が舞台だから児童書かと思いきや、Cコードは一般書。微妙な位置のヨコスカストーリー。2025/11/14




