出版社内容情報
「お礼は不要! 感想も不要!」
月曜の朝の朝読みタイム、五年二組の教室に突然やってきたなぞのおばさんは、ポカンとするクラスのみんなの前で、ヘンテコな話を踊りまでつけて読んだあと、そう言って帰っていった。──なぜ五年二組にだけ来るのか? クラスのだれかの家族でもないみたいなのに? ふくらむ疑問に先生も教えてくれないので、コースケたち新聞部員でおばさんに取材すると、自分たちの知らないところで問題が発生していたことがわかってくる。そこで「読み聞かせ」と「自由読書」とどちらがいいか、クラス全員のアンケートを取ることに……。
内容説明
月曜の朝、五年二組の教室に突然やってきたパワフルなおばさん。ヘンテコな話を踊りまでつけて読みはじめた。このおばさんの正体は?ぼくたちのクラスにやって来るのはなぜ?おばさん本人に聞きに行くと、思いがけない問題が起きていて―。
著者等紹介
長江優子[ナガエユウコ]
東京都生まれ。子ども番組の構成作家として主にNHK/Eテレの制作に携わる。2006年「タイドプール」で講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、同作にて作家デビュー。主な作品に『サンドイッチクラブ』(第68回産経児童出版文化賞フジテレビ賞)などがある
みずうちさとみ[ミズウチサトミ]
埼玉県生まれ。イラストレーター・刺繍作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
80
児童書。読み聞かせボラの大人、保護者にもおすすめ▽5年2組の「朝読み」に突然現れた派手なおばさんは、紙芝居「大きなもも」を読んだ。軽快なラップで「どんぶらファイター、ウェ~オ、ウェーオ」と歌い去っていく。強烈な「ライスおばさん」の読み聞かせに驚いたコースケは学級新聞でその謎にせまることにした。インタビューに成功し、コースケはライスおばさんのアシスタントをする▽ライスおばさんのキャラが強烈で笑えますが、作中で紹介されるお話しも面白いです。2024.11刊2025/01/13
Roko
30
ある朝、五年二組の教室に突然やってきた謎のおばさんは、「ももたろう」みたいなヘンテコなお話を踊りながら語ったのです。そして帰り際に、「お礼は不要!、感想も不要!」と言って去っていったのでした。あれは、いったい誰? このクラスの誰かのお母さん? それとも?謎のおばさんの正体を調べていくうちに、「米子さん」という名前らしいことがわかったので、「ライスおばさん」というニックネームで呼ぶことにしたんです。#朝読みのライスおばさん #NetGalleyJP2024/11/26
joyjoy
14
先週は久しぶりに朝の読みきかせへ。6年3組。これまで行った6年生は、あまりに行儀よく聞いてくれて反応が見えず、高学年って難しいと思うこともあったのだが、先日のクラスは、教室に入った瞬間から雰囲気のよさを感じ、笑いながら聞いてくれて、私自身もとても楽しかった。本書を読みながらこの日のことを振り返る。全員が楽しめたかどうかは分からない、興味を持てなかった子もいたかもしれない。それでも、何か少しでも彼らのなかに残るものがあったら嬉しい。が、あの10分間で一番大きな宝物をもらったのは、自分ではないかと思う。感謝。2025/02/07
こばゆみ
12
まずタイトルが良き。子どもたちはこういう変なタイトル好きなんだなー 5年2組の朝読みの時間にやってくる、誰の家族でもない謎のおばちゃんと、子どもたちの交流が描かれ、最後はコロナ禍のあれこれも盛り込まれたお話。そうそう、高学年に読み聞かせするの、難しいのよなーとしみじみ思いながら読んだのでした(^^)2025/01/17
かお
8
強烈キャラの読み聞かせおばさんが、ある朝から現れた。何者?! ラップ調の読みきかせ、ノリが良くて脳内で変換すると良いなぁ☺ 人に読んで貰うって、大人になったら全く無くなるけど良いかも。 最後の章で、コロナに突入する。一人で読むより良いなって尚更思った。2025/03/29