- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 読み物
- > 短編集・アンソロジー
出版社内容情報
言葉の壁をこえて、古典や名作のほんとうの面白さを体験してもらいたいと企図したシリーズです。読みやすい現代語を用いていますが、原文の意味をできる限りそのまま伝えるように努めています。明治~昭和初期の日本文学への入門書。
『富嶽百景』――富士山が見える茶屋に逗留した「私」のエピソード。『女生徒』――朝起きてから夜寝るまでの、心揺らぐ思春期の一日。他、『黄金風景』『走れメロス』を収録。太宰治の作品と人生の面白さを詰め込んだ最高傑作集。
内容説明
ここから見た富士は、好きではない。―太宰治の作品と人生の面白さを詰め込んだ最高傑作集。
著者等紹介
黒野伸一[クロノシンイチ]
神奈川県生まれ。2006年『ア・ハッピーファミリー』で小学館主催の第1回「きらら」文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さこぽん
21
読みやすい現代語で書かれた<スラよみ!シリーズ>。確かにすらすら読めた。「富嶽百景」太宰のエッセイ。自虐的で笑う。文豪も普通の人。「黄金風景」苛め抜いた女中が幸せになっていた。悔しい気持ちが明日への糧になる。「女生徒」少女のような心を持つ太宰だから書けた? 「走れメロス」おなじみ。友人を人質にしてトンズラした張本人がよく書いたなぁ。2025/01/20
波
3
【学校図書館】現代語訳されていてスラッと読める日本文学名作シリーズ。高校生の頃、親友からこれ面白かったよ、、、って渡された太宰の『女生徒』そう言えば読めなくて借りパクしたままだったなぁ😅大人になって現代語で読んでみて、まぁところどころ面白いちゃあ面白いけど、この娘情緒不安定?メンヘラ?とか思ってしまったよ、、、解説を読んで納得。太宰自体がそーだったんだね。高校生の頃にちゃんと読めていたら、何か変わっていたんだろーか?わたしの人生、、、あの子(親友)元気にしてるかなー?ごめんね、借りたままで。2025/05/22
としき
0
太宰治と言えば「人間失格」「斜陽」いずれも未読!「走れメロス」は彼の作品だとは知らなかった。今回は短編だから読み切れたが作品のイメージが重い?暗い?どの作品も誰もが抱えているわがままな部分、卑怯な部分、自分勝手な部分をえぐって描いている。メロスも単に友情や信頼関係だけをメインにしているのかと思いきや、お互いにその友情や信頼関係を疑った人間の弱さを訴えていた。やっぱりこの人の代表作は読み切ることが出来ないだろう。2025/02/02