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出版社内容情報
言葉の壁をこえて、古典や名作のほんとうの面白さを体験してもらいたいと企図したシリーズです。読みやすい現代語を用いていますが、原文の意味をできる限りそのまま伝えるように努めています。「山椒太夫」人買いに売られた悲運な姉弟、安寿と厨子王の物語。「最後の一句」
父の代わりに殺してくれ、と奉行所に願い出た少女。「高瀬舟」島流しの罪人が、高瀬舟の護送役に語った身の上話。「寒山拾得」
唐の時代、地方に赴いた役人が訪ねた「えらい人」。ロマンと現実をみつめた作家、森鴎外の最高傑作集
内容説明
また会える日を信じて生きましょう!―ロマンと現実をみつめた作家・森〓外の最高傑作集。詳しい解説付き。註釈なしでもすらすら読めて面白い!
著者等紹介
渡邉文幸[ワタナベフミユキ]
1948年、静岡県生まれ。共同通信社記者、法務省広報企画アドバイザーを経て、現在フリーランスのジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロたん
2
小学生の時にラジオで聞いた浜村淳の映画紹介「安寿と厨子王」が印象深く、山椒大夫が原作だったんだと四十数年経って知りました。2025/04/27
ekoeko
1
「山椒太夫」、「最後の一句」、 「高瀬舟」、「寒山拾得」4編。「山椒太夫」って「安寿と厨子王」が題名だと思っていたお話だった。解説がためになった。2025/03/12
としき
1
新装版が出たので再読!【山椒大夫】【最後の一句】【高瀬舟】は親子愛、兄弟愛をストレートに訴えかけるのではなく、自己犠牲のうえで成り立つ愛情を物語りとしている。三篇とも自分の命と引き換えに親、兄弟を助けようとする一途な気持ちが、周りの人たちを引き付けていく。己自身を身代わりにしてでも、助けたい!救いたい!という気持ちが本当の愛だと訴えている。もうひとつ【高瀬舟】では兄弟愛に加えて、何を持って幸せなのかと考えさせられる作品。今を受けとめ、今が一番の幸せと思えるひと、そう「足ることを知る」ひとが幸せなのだと。2024/11/11
Ohe Hiroyuki
0
本書のシリーズは、私達今の人でも「すらすら読める」ことを目的としたものである。私は、本書を児童書のコーナーに見つけて思わず手に取った。▼初見の作品もあったが、通して読んでみて(子どもの手に届くところに)本書のようなシリーズが存在するのは面白いなと思った▼採録された作品は森鴎外の晩年の作品が多い。本書を通して森鴎外を理解しつつ、その作品の魅力に触れることができる(解説についてはややその方向性に疑問なしとはしないが)。▼軍医として出世街道をのぼりながらここまでの作品を残すことは凄いなと思う次第である2024/10/26