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出版社内容情報
言葉の壁をこえて、古典や名作のほんとうの面白さを体験してもらいたいと企図したシリーズです。読みやすい現代語を用いていますが、原文の意味をできる限りそのまま伝えるように努めています。
『杜子春』――貧しい若者が一夜にして、洛陽一の金持ちになります。しかし、金を使い果たして、また一文なしに。貧乏と贅沢をくりかえす若者が、最後に見つけたものとは? 他、『トロッコ』『戯作三昧』『開化の殺人』『藪の中』を収録。短編小説の名手芥川龍之介の最高傑作集
内容説明
すべて失くしていちばん大切なものを見つけた。―短編小説の名手芥川龍之介の最高傑作集。詳しい解説付き。
著者等紹介
松尾清貴[マツオキヨタカ]
1976年福岡県生まれ。高等専門学校を中退し、ニューヨークに在住。国内外を転々としながら小説を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海さん
1
「スラよみ!」と言うだけあって、とても読みやすかった。「ぜひ原文で」と最初と最後におすすめされてるけど、私にはこれで充分。これ以上難しくなったら理解できないかも。2025/02/20
としき
1
「杜子春」や「トロッコ」は教科書や再話などで読んだ記憶はあるが、どちらもその後の続きがあった。「杜子春」は道徳的は物語ではなく、人が生きていくうえで何が一番大切か?それは自身が経験しうえで、自身が気が付かなければ意味がないとの教えなのだろう。もうひとつ「藪の中」は初めて読んだが、これも同じ事実であっても、見る人や感じる人によって真逆に捉えられたり、歪められたりする。いや解説者が言う通り、あるがままの現実など存在しないのかもしれない。我々は各々が勝手に自分の現実を作り上げて生きているだけなのかもしれない。2024/11/21