内容説明
13歳の少年ガブリエルは、祖母と二人の貧しい生活のなか、おなかを満たすためにスリをしていた。ある日、謎の男から「きみの才能を活かせる場所がある」というメッセージをもらう。探しあてた場所は“クルックヘイブン”。そこは、犯罪者の卵たちを集め、義賊に育てるための学園だった!スリ、詐欺、ハッキング、贋作など、さまざまな才能をもつ仲間とともにガブリエルの新たな挑戦がはじまる…。
著者等紹介
アルカンジョ,J.J.[アルカンジョ,J.J.] [Arcanjo,J.J.]
作家。ポルトガル人とイギリス人の血を引き、ポルトガルのアルガルヴェ地方とイギリスのデヴォン州で育った。アベリストウィス大学で犯罪学と心理学の学位を取得。ロンドン大学シティ校の創作&出版コースで修士号を取得。現在はブルームズベリー出版社で編集を担当している。大人向けの犯罪小説を二冊出版しており、『クルックヘイブン―義賊の学園』は中・高学年向けのデビュー作にあたる
橋本恵[ハシモトメグミ]
翻訳家。東京大学教養学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
79
クルックヘイブン①児童書。ハリーポッター系。祖母とふたりで暮らしていた貧しい少年ガブリエルはスリの腕がピカイチ。駅で怪しげな男に両親の思い出のコインを盗られ、返してほしくば来いと誘われ「義賊の学校」へ入学する。由緒正しい怪盗の子孫は”レガシー”で在野の才能持ちは”メリット”として、学園で犯罪の知識を学ぶ。ガブリエルは数々の難題を越えて友人を作り、自分を捨てた両親の秘密に迫る▽まだ1年生で敵対組織〈ネームレス〉との抗争は始まったばかり。面白いんだけどシリーズは続きそう。2023.7刊2024/11/18
スイ
11
明らかに続編があるーーー!! シリーズとは書かれていなかったので1冊で完結するのかと思ったら、ほぼ持ち越しだった。 全寮制、1年が始まって終わって休暇に入るまで、生徒同士の大会などなど、あちらこちらにハリーポッター感があるのだけど、ある程度は重なるのも仕方ないか。 それより、義賊になるために盗みや贋作の技術を教える学校、という設定への引っかかりがずっと抜けなかった。 面白いのだけど、正当性が今ひとつ。 世襲組はともかく(それもどうかと思うけど)、厳しい境遇にあり、スリで生き延びるしかないような子は、他に2023/09/13
ぱに
7
祖母と貧しい暮らしをしている少年ガブリエルはスリを働いてどうにか日々を生きている。ある日スリとしてのスキルを活かして生きていくための義賊の学園にスカウトされ…というお話。メリットとレガシーの対立とかポイント制とかどこかハリーポッターみのある物語ですごくおもしろかった!単巻かと思いきやシリーズもの。各登場人物がどうなって行くのか見届けたいから続きもぜひ読みたい。2024/03/30
教育文化経営学院
5
続きを読みたい!2024/06/25
Incisor
5
主人公ガブリエルは13歳の少年。祖母とふたりで暮らし、食べるものもままならないほど貧しく、スリをしてしのいでいた。心根は優しく、祖母のお腹を満たしたいという思いからスリを続けていたが、その腕を買われ、ある学園へと導かれる。なんとそこはあらゆる犯罪の才能をもつ生徒たちが集められ、義賊を育てるための秘密の学園だった!仲間と切磋琢磨しながら友情をはぐくみ、学園の本当の目的、ガブリエルの出生の秘密、生後まもなく消えた両親の行方など続きが気になる物語となった。2023/09/08
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