出版社内容情報
〈本屋 本の木〉のかたすみで、本に積もったほこりから生まれた子ねこのルビ。
ある日、お気に入りのベーカリー〈小麦に吹く風〉に本を届けに行くと、そこに現れたのは━━なんと、ちっちゃなねこたち! 元気いっぱいのふたりは、となりの街からやってきた新入りなんだって。みゃう、かわいい! 無邪気にじゃれかかってくる幼いねこたちを、弟や妹のように愛しく思うルビですが……。
ちっちゃなねこたちをめぐって、思いがけないことが次から次へ。そして、いつのまにやら、大ピンチ! さあ、ルビ、たよりになるお兄さんねこになれるかな? びっくりするようなことが起こっても、逃げないで! 「本屋さんのルビねこ」シリーズ第6弾です。
内容説明
本に積もったほこりから生まれたぼく。“本屋 本の木”の看板ねこだよ。パワフルでキュートなふたりがあらわれた!ぼく、お兄さんになれるかな?ルビねこに弟と妹ができた!?
著者等紹介
野中柊[ノナカヒイラギ]
1964年生まれ。立教大学卒業後、在米中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー
松本圭以子[マツモトケイコ]
1957年生まれ。イラストレーター。1984年に渡米。ニューヨークパーソンズスクールオブデザイン・イラストレーション科卒業後、1989年に帰国。翻訳もの・ミステリーなど書籍の装画や、雑誌コラムなどの挿画を多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月の実
29
図書館本。シリーズ第6弾。ある日、モシモさんのおつかいでお気に入りのベーカリー〈小麦に吹く風〉に本を届けに行くと、そこに現れたのは元気いっぱいのちっちゃなねこたち。ルビは、隣の街からやってきた新入りねこたちのムギくん、フクちゃんを弟や妹のように愛しくて、守ってあげたいと思うようになるけれど、、。ルビのお兄ちゃんねことしての成長を感じました。ルビを無邪気に慕うムギくんとフクちゃんがすごく愛らしくて癒されます。表紙絵と挿絵も本当に可愛くて、眺めているだけで楽しかったです。2024/01/15
遠い日
9
シリーズ6。ルビに、なんとかわいい2匹の弟妹分ができた!一目で惹かれ合うルビと、ムギくんとフクちゃん。パン屋さんに来た子たちです。ちっちゃいのに向こう気が強くて、いっぱしのガンも飛ばす子たち。すっかり気に入って世話をしたくてたまらないルビの心の隙間に入ってしまったのは、自分の出自への引け目。本屋のホコリから生まれた自分と、母猫のお腹から生まれたムギとフクに気後れしてしまったことから、孤独と向き合うルビの揺れは切なかった。でも、全幅の信頼でルビに着いてくる子たちを守りきったルビは、ひとつ壁を越えたみたい。2023/08/16
イカまりこ
8
シリーズ物と知らずに最新刊読んじゃった。本屋の看板猫のルビが主人公。だけどパン屋に新入りの子猫たちがやって来て、弟分にするつもりが…って話。猫と人間が普通に会話できる世界なんだけど、夜の集会開いたりと猫らしいとこもある。設定に慣れてきたと思ったら主人公ルビがホコリから生まれたってあって、脳内混乱。どうやら比喩じゃないらしく、慌ててシリーズ全部借りてきたw 気になる人間や猫たちがいっぱいなので今までの巻で登場してるのかな。他とちょっと違うってコンプレックスを、受け入れたり乗り越えたりする物語なのかな。2023/09/05
オノなコマキ
8
6巻目。一番下っ端で小さかったルビに弟・妹分ができてお兄ちゃんに昇格!編。パン屋さんにやってきた兄妹猫のむぎとふく。これまた可愛いが気が強い!猫コミュニティにもすんなり受け入れられるものの、自分が埃から生まれた猫という「違い」を意識してしまうルビ。嫉妬も成長の一部とは思うが、ルビの葛藤が手に取るようにわかる!でも正義感が強い子だから、さすがルビだね!立派なお兄ちゃんだよ!パン屋さんのネコパン、ぜひとも味わってみたいわ~。そして、ルビが喉の奥を鳴らして「くくくっ」と笑う、という場面があるが、どうしても私の↓2023/07/23
小梅さん。
7
ルビってば、今回も本当に可愛い。 新しくやってきた2匹の子猫ムギとフクの、猫の集会でのあの行動も最高だった。うん、そうこなくっちゃ。 2匹のフミフミを見たルビの気持ちは切ない。 でも、雨降って地固まったってことでいいかな。 みんな、ずっと元気で幸せでね。2023/07/15