出版社内容情報
子どもの七人に一人は貧困状態にあると言われています。こども食堂や学習支援など、大人たちが子ども達に手を差し伸べている現場を取材し、困ったときにSOSを出し、つながるための考え方を語りかけます。
内容説明
今は見えなくても、つながる手はあるかもしれない。「貧困」とはお金や物が不足していることだけを指すのではありません。人とのつながりが足りないという意味での貧しさもあるからです。七人に一人は貧困状態と言われる子どもたち。世田谷・存明寺のこども食堂、岩手・大槌臨学舎など、支援をするおとなたちの今。
目次
第1章 こども食堂
第2章 コラボ・スクール「大槌臨学舎」
第3章 なぜ人は人を助けるのか
第4章 誰かとつながるために
著者等紹介
千葉望[チバノゾミ]
岩手県生まれ。早稲田大学文学部日本文学専修卒業。佛教大学大学院仏教文化専攻修士課程終了。ノンフィクション・ライターとして、人物インタビューやルポ、書評などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うー
17
【世界をカエル】10代からの羅針盤シリーズのようだが、こども食堂、学習支援など、子ども達を想い目を掛け手を差し伸べている人達が凄すぎて、何か頭に入って来なかった。(これ本当に10代に向けて書かれた本なの!?)正しい情報に目を向ける。当人に合う、合わない、色々なパターンがあるだろうが、大人たちが様々な角度から手を差しだし続けていれば、悩みを抱える当事者もいつかその内誰かの手を選ぶこともあるだろうと。。2023/10/03
K1
12
困っていたら声をあげること。それは子どもでも当然のことです。そして、おとなたちはそのSOSになんらかの形で応えていく責任があるのですーにつきますね。関係性が構築されていないと声をあげることさえできません。ゆるく繋がるところから始めてみましょう。2023/08/23
ゆーや
3
今の自分の生活水準に決して満足はしていないけどこういった活動をしている人達がいることもしっかり頭に入れておきたいね2023/09/30
八角屋
3
カエルの絵に惹かれて図書館から借りてきた。この本が必要な人にホントに役に立つといいな。著者の最後のエピソードにウッと詰まる。そのとき何ができただろう。2023/09/29
Humbaba
2
人は皆誇りを持っている。生活が苦しかったとしても、ただ一方的に受け取るだけというのは受け入れがたい。それほど大きなものでなかったとしても、じぶっも対価を支払うことで心苦しいと感じることなく利用できるようになる。相手のことを想って行動することは大切だが、その際には心の部分にまで気を配らないと、ただの押し付けとなり相手の気分を害することになってしまうかもしれない。2024/09/07