出版社内容情報
ペリーの黒船に圧倒された日本人は、開国後まもなく、オランダに注文して蒸気船をつくった。その第一号が咸臨丸だった。明治四年(1871年)まで14年間走りつづけた。幕末・明治という激動の時代に、さまざまな出来事を見つめつづけた。日本人が操縦してはじめて太平洋を横断し、アメリカに渡った船として広く知られるようになった。勝海舟や福沢諭吉など歴史に名を残した人物もこの船に乗っていた。咸臨丸の航跡をたどることによって、あの時代に生きた人々の喜びや悲しみ、感動や挫折を、はだ身に感じることができる。
内容説明
ペリーの黒船に圧倒された日本人は、開国後まもなく蒸気船をつくった。その第一号が咸臨丸。初めて日本人が操縦して、アメリカにわたった船だ。勝海舟や福沢諭吉もこの船に乗っていた。幕末から明治へと変わりゆく時代を見つめつづけた咸臨丸の十四年間、波乱に満ちた航跡をたどる!
目次
咸臨丸、日本人初の太平洋横断に挑戦―連日のあらし、その運命は…
咸臨丸がやって来た(鎖国時代に幕がおりる―日本は世界の仲間入りができるのか;長崎海軍伝習所を開く ほか)
咸臨丸大冒険(海軍伝習所卒業生の腕試し;あらしに大苦戦―潮が滝のように船室まで流れこんできた ほか)
咸臨丸のあらたな任務(幕末―高まる攘夷運動;国境緊張―対馬へ小笠原へ ほか)
咸臨丸北へ―明治四年九月二十日、北海道更木岬
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