出版社内容情報
〈本屋 本の木〉のかたすみで、本に積もったほこりから生まれた子ねこのルビ。
今日は、とくべつなお客さんが〈本の木〉にやってくる日! 看板ねこのルビが朝から待ちに待っていた、そのひとは、だあれ? そして、ひょんなことから、いたずらな旅ねこのバトーと出会って……。
いつか、ぼくも旅がしたいな。船に乗って、海をわたって──はるか遠くにあこがれるルビですが、ほら、見て! 気づいて! あたらしい友だちが、ルビにたいせつなことを伝えてくれました。「本屋さんのルビねこ」シリーズ第5弾です。
内容説明
ぼくも旅をしたいな。船に乗って、海をわたって。はるか遠くにあこがれるルビですが―あたらしい友だちがルビに気づかせてくれたたいせつなこと。
著者等紹介
野中柊[ノナカヒイラギ]
1964年生まれ。立教大学卒業後、在米中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー
松本圭以子[マツモトケイコ]
1957年生まれ。イラストレーター。1984年に渡米。ニューヨークパーソンズスクールオブデザイン・イラストレーション科卒業後、1989年に帰国。翻訳もの・ミステリーなど書籍の装画や、雑誌コラムなどの挿画を多く手がける。1992年よりスペース・ユイにて定期的に個展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
51
本屋さんに猫がいたら毎日のように通ってしまいそうです.特にルビちゃん!そんな本屋さんにミドリさんが来るのでルビは嬉しくてワクワクドキドキ。こんなに慕われたら嬉しいな。旅するミドリさんなので、大好きな本を本棚に置くことが出来ません。モシモさん「本棚は心の中にあればいい」とは名言。ホテルに帰るミドリさんの為に本を運ぶルビ。そこで黒猫のバトーとバトル。バトーはミドリさんの旅仲間。羨ましいルビ。旅とは「これまでいたところの向こうへ行くことなのかな?」そうか、船に乗って旅しなくても、この街でも旅はできる。絵も素敵。2023/04/14
月の実
32
シリーズ第5弾。今日もルビは〈本屋 本の木〉で看板ねこ。だけど、約束のお客様を待って、そわそわ。お相手はミドリさん。モシモさんやお客さんたちと美味しいお菓子でお茶会をして、本を読んだり、微睡んだり...。堪能したミドリさんの本を運ぶお手伝いをするルビは、古いホテルで旅ねこバトーと出会い、、、。わざわざ遠くに行かなくても、知らない景色を見て、びっくり、わくわくする。“これまでいたところの、向こうへ行く”そんなルビの旅のお話。猫たちのドタバタ追いかけっこが可愛くて癒されました。2023/04/27
にゃおこ
29
さっき読み終えた本が、血生臭くて『げぼ』でハードだったので、cawaii をサンド。2022/11/20
harupon
24
ルビ猫シリーズ5作目。旅人みどりさんお買い上げの本をルビが持ちホテルに行った時に出会った旅ねこバトー。階段で二匹のバトル。ルビ、頑張った。すっごいジャンプ!町中のねこが集まってくる場面も愉快。結果…良かった。面白かったです。2023/06/04
小梅さん。
15
またまた新しい仲間登場。 なかなかにユニークなバトーくん。 町中の猫が駆け抜けるシーンは、わくわく、どきどき。 その行き先が、また素敵。 いつか、ルビも旅に出る日がくるのかな。 ルビは、本の木もモシモさんも大好きだけど、帰る場所がある旅はきっと素敵なものになる。 2022/08/24