内容説明
「なきむし」とあだ名をつけられた転校生のお話と「きかんぼ」な幼なじみを心配する男の子のお話。友情を発見する二つのものがたり。
著者等紹介
いまむらあしこ[イマムラアシコ]
今村葦子。熊本県に生まれる。児童文学作家。『ふたつの家のちえ子』(評論社)で、野間児童文芸推奨作品賞、坪田譲治文学賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。同作品および『良夫とかな子』『あほうどり』(ともに評論社)で路傍の石幼少年文学賞、『かがりちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『ぶな森のキッキ』(童心社)で絵本にっぽん大賞、『まつぼっくり公園のふるいブランコ』(理論社)でひろすけ童話賞を受賞
にしざかひろみ[ニシザカヒロミ]
1979年神奈川県に生まれる。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。個展などで絵を発表するなかで、美術新人賞デビュー2017準グランプリ、第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012入選など、絵画・ポスター・装画のコンペティションで入賞・入選多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うー(今年も遅くなります)
22
2つのお話。【なきむし】クラスメート達のイジメに対して、転校してきたばかりの勇気は叫び訴える。泣き声を出さず、表情も変えず、ひたすら涙を流して。勇気の不思議な涙に周りの子ども達は変わる。【きかんぼ】きかんぼ道子は毎日じゃんけんで負け、友達3人分のランドセルも持って帰る。幼なじみの翼はそんな姿を見ると心が重くなってしまう。。「苛め」という自覚がないかもしれないこれらの出来事、どちらも最後の着地がモヤモヤ。2021/05/31
ヒラP@ehon.gohon
17
2篇の短編童話のカップリング作品です。 どこにでもいそうで、ちょっと独特な主人公に、著者は少し重いものを背負わせました。 正義感に満ちた泣き虫は、その後どうしたでしょうk. ランドセルおばけになることで、自分の居場所を作っていたきかん坊はどうしているでしょうか。 読後にモヤモヤが残りました。2023/05/02
ととろ
1
いい話だし、長くなく、読みやすいけれど、読後、重かった。何でだろう…。1冊に2つの話が入っていて、どちらも中途半端に感じたのかな…2018/06/11
-
- 和書
- 古代ローマの政治と社会