内容説明
じぶんにははっきりみえていても、ほかのひとにはそうじゃないことがあるみたい。それってちょっとかなしかったから、ずっとだれにもいわないでいたんだよ。
著者等紹介
薫くみこ[クンクミコ]
東京都生まれ。女子美術大学デザイン科卒業。『十二歳の合い言葉』で日本児童文芸家協会新人賞、『風と夏と11歳』で産経児童出版文化賞、『なつのおうさま』でひろすけ童話賞を受賞。ほかにも児童書、訳書多数
かわかみたかこ[カワカミタカコ]
川上隆子。東京都生まれ。セツモードセミナー卒業。水彩画のほか、ガラス絵、板絵も制作発表している。1995年玄光社イラストレーションザ・チョイス年度賞入賞。「とこちゃんの絵本」シリーズで、東京都理容生活衛生同業組合RIYO髪っぴー大賞受賞。ほかにも作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
6
自分だけの秘密が、もしも誰かと共有できるとしたら、どきどきが2倍になるんじゃない?もう二度と会えなくても、わっこちゃんの心の中には、ずっと歯っ欠けアーメンさまがいることでしょう。2018/11/30
読書国の仮住まい
1
幼稚園の時わっこがお母さんとお出かけしていると、駅のコンコースの柱の根元に三角帽子のおじさんを見つける。 しかし誰にも見えていないことに気づく。 おばあちゃんが言うには、わっこが赤ちゃんだった頃は見えないものが見えていたらしい。 半分天使だったからだと。 それを他の子供に話しても信じてもらえず、そのことから誰にも話さないと決めた。 そして二年生となり、集合時間に遅刻。 みんなに追いつくために裏道を通る。 そこであのおじさんを見かける。 隣のもんま君がアーメンさまだって。 でも前歯が一本ないから歯っかけだ。2021/12/27