内容説明
「ぜつぼう」を知らぬかたあしすずめよ!なんどもなんども、かなしみがおとずれようと、すずめはまけずに前をむいて、ただ見まもるしかないわたしをおどろかせるのです。ひなをひっしにまもる母おやすずめの、つよくやさしいすがたをえがいたお話です。
著者等紹介
椋鳩十[ムクハトジュウ]
1905年長野県生まれ。法政大学卒業。受賞歴に『片耳の大鹿』で文部大臣奨励賞『孤島の野犬』でサンケイ児童出版文化賞・国際アンデルセン賞(国内賞)『マヤの一生』『モモちゃんとあかね』で赤い鳥文学賞・児童福祉文化奨励賞、“母と子の20分間読書運動”でモービル児童文化賞など。1987年没
大島妙子[オオシマタエコ]
1959年東京都生まれ。出版社勤務ののち、絵本を描きはじめる。作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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KAZOO
126
このような話にはわたしはいつも感激してしまいます。蛇に卵や子どもが教われたりあるいは無人の家の「煙突に巣を作ったらすむ人が来て巣が火事になったりと散々な眼にあいますが、最後は蛇も撃退してということで片足でもけなげに生きていきます。人間が蛇をやっつけようとしますがその前にすずめが自分の力で・・・。自然界の出来事はほうっておいたほうがいいのでしょう。色彩もきれいでいい本でした。私も片足の鳩を見かけたことがあります。よく生きてられるなあと感じたことがありました。2018/07/30
はる
64
家の茅葺きの庇に巣を作った片足のすずめ。蛇に卵を盗られたり巣を焼かれたり……。何度も悲しみがおとずれますが、母さんすずめは絶望することなく巣作りをやり直します。戦争中に描かれたこの物語は、命を軽んじる当時の風潮に対する椋鳩十の強い想いが感じられます。母すずめの逞しさは感動的。大島妙子さんの大胆なタッチも微笑ましい。2018/07/21
モモ
56
『「ぜつぼう」を知らぬ かたあしすずめ』民家のひさしに住み着いた片足のすずめ。ヘビに卵を獲られて元気をなくすも、力強く復活する。だが三匹のヒナが、またしてもヘビに狙われる。恐ろしい相手にヒナのために必死に闘い、ヘビを撃退する片足すずめがすごい。絵も迫力満点。これは元気がもらえる絵本でした。2020/07/21
Smileえっちゃん
39
図書館本、椋鳩十さん。蛇に狙われた雀の巣。何度も、何度も襲われながらも必死でヒナを守るため立ち向う母の姿、片足なんですよね~蛇の姿も迫力があります。母は強です。ただ見守るしかない私…(椋さん?)何とか出来なかったのかな?2023/07/23
たまきら
35
この話、子どもの頃大好きだった!胸が熱くなって借りてきました。私にとってはシートン、ファーブルに並んで大切だった椋鳩十さん。再出版されているとしりうれしくなりました。オタマさんは後半釘付け。他のも借りてみよう。2018/07/31
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