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著者等紹介
ロンドン,ジャック[ロンドン,ジャック] [London,Jack]
1876年アメリカ・サンフランシスコに生まれる。10代のとき、牡蛎密猟者、密猟監視者、遠洋航海船員などさまざまな職につき、各地を転々とする。ゴールドラッシュのクロンダイクへ金鉱探しの旅に出たときの越冬の経験から『野性の呼び声』や『白い牙』など極北の自然を描いた作品がうまれる。1916年没
千葉茂樹[チバシゲキ]
北海道に生まれる。国際基督教大学卒業。出版社勤務を経て翻訳家となる
ヨシタケシンスケ[ヨシタケシンスケ]
1973年神奈川県に生まれる。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。『りんごかもしれない』で第6回MOE絵本屋さん大賞第一位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
115
世界ショートセレクション、3作目です。ジャック・ロンドン、初読です。著者は名前からイギリス人かと思っていたら、アメリカ人でした(笑)大作家らしく、どの短編も読みごたえがありましたが、特に表題作「世界が若かったころ」がオススメです。3月は本作で読了、31日あったにも関わらず、1万頁ギリギリで、2月よりも読めませんでした。2017/03/31
マリリン
47
ショートもジャック・ロンドンらしい野性味溢れた作品だが少し趣が違う色彩も感じる表題作「世界が若かったころ」は、着想が面白い。自分の中にも野生が、いや別人格が存在するのかもしれないし、そんな部分が現れたら面白そう。隠したくなるのが真情かもしれないが好奇心を刺激する。「たき火」は”熾す”から積んであるあの作品が脳裏をかすめる。寒冷の地を彷徨う人間と犬の姿は野生の本能を刺激する。寒そうだけど。既読作品にない味わいがある本書は、ジャック・ロンドン好きにはたまらない面白さ。短編7作は著者の様々な顔を見せてくれた。2023/09/28
yumiha
46
夫の本棚の谷川ジロー『凍土の旅人』の原作者だったのでチョイス。7編の短編のなかで衝撃だったのは「たき火」。北陸育ちだから、吹雪の中を泣きながら2キロの道を登校した記憶はある。が、ユーコン川流域の極北はそんなもんではなかった❗️零下50~60度の殺人的な寒さの描写に圧倒された。「命の掟」も、楢山節考を思い出させる厳しさだった。2024/03/17
そふぃあ
30
題名に魅力を感じて手にとった、はじめてのジャック・ロンドン。どの短編も面白く引き込まれてしまい、一気に読んでしまった。極北の世界での人々の営みは、死の身近さを、命の輝きを浮き彫りにする。表題作「世界が若かったころ」が特に面白かった。2020/07/13
ほちょこ
29
おそらく子供用の本。ジャック・ロンドン自体、初読みだが、これがどうして、なかなか深い味わいのある短編集。このシリーズを年末追うことにする。2018/12/18