内容説明
山のネコ。海のネコ。ネコはネコでも、ぜんぜん違う!山と海が、ぜんぜん違うように、ね?ヤマネコとウミネコが出会った―かれらの友情が呼びよせた、すばらしいミラクル!この青いドアの向こうには、いったい、なにがあるの?
著者等紹介
野中柊[ノナカヒイラギ]
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー
姫野はやみ[ヒメノハヤミ]
1982年生まれ。早稲田大学卒業。調理師を経験の後、イラストレーターを志す。2011年、「装画を描くコンペティションvol.11」(ギャラリーハウスマヤ主催)グランプリ受賞。2012年、「第9回千修イラストレーションコンテスト」ソトコト賞受賞。2013年よりフリーランスのイラストレーターとして活動開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
39
「子ども時代の輝かしい幸せな記憶こそが、おとなになって、どうにも避けがたく人生のつらいことに出遭ったときに、それを乗り越えるための力を与えてくれる」とあとがきにありました。本当だなぁ。ヤマネコの子どもたちも、そしてヤマネコのお父さんも、海に出かけてウミネコと仲良しになったことは、輝かしい記憶として残り続けるのでしょう。どこでもドアのような船のキャビンへの扉。素敵ですね。欲しくなっちゃいます。2024/06/07
Gummo
38
ヤマネコ一家とウミネコの友情の物語。空の青と海の青。青い扉がつなぐ二つの世界。夏らしさを感じさせる、優しいファンタジーでした。★★★☆☆2016/07/03
杏子
19
ヤマネコとウミネコという発想が面白い。アーサー・ランサムだとウミネコ号ではなくて、ヤマネコ号だけれど。大人でも楽しめる童話になっています。2016/06/24
深青
17
思った以上に深いお話でした。海にも山にもそれぞれの良さがある!!ヤマネコの父さんに連れられて初めて海に行った兄弟はネコだけど自分達とは全然違うウミネコに出会い……。2016/06/10
杏子
16
西日本読書感想画指定図書中学年向け。再読だったが、また楽しめた。作者のあとがきにもあるが、この海の香りする作品を読んでいると、だいじょうぶだよ……なんて声が聞こえてきそうだ。2016年の作品だけど、今の時期にちょうどいい。季節的にもだが、このコロナの時代に。本を読んでる間だけでも、子どもたちの心にウミネコ、ヤマネコの鳴き声が聞こえてくれば。船に取り付けたどこでもドアみたいな扉を開けてすぐそこに海が広がっているのだと思えば。勇気も沸いてくるよね、きっとね。2020/06/28