内容説明
遊園地の中を怪しいやつがうろついている。観覧車に緑のクマ、コーヒーカップにピンクのウサギ、ジェットコースターに変身ロボットが乗っていた―。目撃情報をうけて、九十九さん一家が出動です!
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞
山村浩二[ヤマムラコウジ]
1964年愛知県に生まれる。アニメーション作家、絵本画家。東京芸術大学大学院映像研究科教授。短編アニメーションを多彩な技法で制作。第75回アカデミー短編アニメーション部門にノミネートされた「頭山」は有名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
31
大好きな富安さん。新着棚で出会えた♪ 九十九さんシリーズ5。今回は遊園地の不思議現象を調べるため、一家全員で出動。でも、調査という意識がない人がいっぱい(笑) 特に、やまんばおばあちゃんのやりたい放題には笑える~♪ そして、いつもながら、真相部分を読むと、温かい気持ちになる。お見事! 前回仲間入りした女神さんの活躍が少なかったのがちょっと残念かな。2016/03/16
七色一味
26
シリーズ5作目。今回は遊園地、そして九十九さん一家全員がフル参戦(笑)しかしお仕事優先(というか生真面目)なパパさんに比べ、他の面々は大なり小なり遊び優先であれこれ問題を引き起こしてくれる。なかでも最強はやはりおばあちゃん。九十九さん一家の問題児(いや問題老人)ですな。はてさて一体どうなることやら…。2017/04/01
杏子
23
怪事件を調べるため、遊園地にのりこんできた妖怪一家。 はじめての遊園地にはしゃぐ面々、無事にすむはずはなかったが…。不思議な歌とともにあらわれる、ピンクのうさぎに、緑のクマ、変身ロボット。その正体は……ちょっと切なくなるような話だった。2016/04/13
バニラ風味
22
遊園地に出没する不思議なもの、を調査することになった、パパ。妖怪一家も、わくわく気分で一緒に行く事になりました。それぞれチームに分かれて、調査しつつ、遊んでいると、不穏な空気が。不気味な歌と共に、一人減り、二人減り…。でも、さすが富安さん!と思わせるラストです。それにしても、アトラクションのサメに噛み付いて、食べてしまう、おばあちゃんがパワフル過ぎてコワイ。2016/06/28
深青
22
シリーズ5作目。遊園地で不思議な現象が起きているということで、今回は家族皆で遊園地に調査行くことに。やんちゃ組、特にアマくんとおばあちゃんの弾けっぷりがすごい。バレちゃうバレちゃう!なんて思ってしまいました(笑)少し切なくて、でも温かいお話。日々一緒に暮らしている道具たちにも感謝しないといけませんね。2016/03/09