出版社内容情報
ぼくが小学生~中学生だったころ、学校は野蛮だった。おかしな教師が多かった。ツッパリもいた。そして、いじめがあった。傍観者だったぼくは、フランス人留学生との交流から学んだ、ささやかな抵抗運動をはじめる。昭和時代の成長物語。
内容説明
どうして日本人は“こんなのおかしい!”って、言えないの?フランス人留学生のことばに触発されて、ぼくは、ささやかな抵抗運動(レジスタンス)をはじめた。そして…昭和時代に少年期を過ごした、ぼくの成長物語。
著者等紹介
黒野伸一[クロノシンイチ]
1959年神奈川県生まれ。2005年に「ア・ハッピーファミリー」(文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第1回きらら文学賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zanta
12
114/4/21/2016 これは生徒向けだけど、大人になってもイジメはある。その意味で参考になる本だった。考え方、心の持ちようで、世界は変わる。目の前の事象に囚われない目を持ちたいなぁ。2016/04/21
ga-ko
6
時代が少し被るため親近感。今のいじめは陰湿だと思っていたけど、当時も結構残酷だった。子供は容赦なく徹底的にやるんだなあ。彼らのその後が知りたい。。2018/03/15
飲も飲も
3
ちょっと昔の話。紙質がわら半紙みたい。2019/10/14
桃果
3
No.47 ★★★ あの時代のいじめを客観的に振り返った思いが綴られていました、そこに樋渡さんの言葉が響きました「わたしには大きなことはできないけれど、小さなごことに大きな愛を込めることはできる」2016/03/22
tenori
2
作者の黒野さんとはほぼ同世代。だから、この本に出てくる場面(先生達に関する描写や、部活動の光景だったり、いわゆる「つっぱり」の序列)は、「あ~、あったわ~」というものが多い。で、この本はフィクションではない。黒野さんが実体験をもとに、中学生くらいの年代に向けて放つメッセージ。そんなときには何をしなさい、こうしなさい、そうするべきだと言った押し付けはない。自分の中で選び、決めること。そんな面倒ごとを人間として始めなければならない世代に送る良書だと思います。2019/04/14