出版社内容情報
ジミで目立たないイクタが、実は人の心を読めるとは!オガタは弟子入りを志願、みんなにもヒミツで修行をはじめる。なぜか図書委員のカタギリがマネージャーとして加わり、修行を続けるうちに、心の声が聞こえはじめる気配……? はたして本当にひとの心は読めるのか?
内容説明
ごくふつうの転校生イクタは実は人の心を読めるスゴイやつ!?その力があれば毎日がめっちゃおもろくなると、オガタは弟子入りを志願。図書委員のカタギリも仲間にくわえて修行を続けるうちに、ついに心の声が聞こえはじめる気配…?はたして本当に人の心の声が読めるのか?イッキ読みエンターテイメント!
著者等紹介
堀田けい[ホッタケイ]
1961年石川県生まれ。立教大学文学部卒業。2004~2013年「ももたろう」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
87
転校生イクタに弟子入りしたツクルの修行の日々。お調子者のツクルの関西弁とちょこちょこ挟まれる4コマ漫画がポップでかわいらしい。なんじゃそりゃ!?な修行も、ナルホド案外深いじゃないか。「空気を読む」という言葉は好きではないけど、人の気持ちを汲めるようになるのは素敵なことだな。2018/10/19
chimako
82
面白かったー!転校生 生田みおりに心の声を聞かれたツクルはその能力に感激し弟子入り、修行を始める。子ども向けの自己啓発本とも言えなくはないが、その修行の内容がイケてる。まずは「おしえの言葉」心を清く持ち、五感を研ぎ澄まし、他者と争わず、身体を鍛え、なにごとも諦めず、礼節を重んじ、己を信じきる。ツクルが変わっていく様子が生き生きと描かれる。声を読むというのは他人の気持ちに敏感になるということ。人の心の痛みを感じられると言うこと。今の子どもたちは平気でグサリと人の心を刺す言葉を吐く。読んでほしいなぁ。2016/01/31
杏子
15
西日本読書感想画指定図書高学年向け。最初からこれは面白いのでは?と予感があったが、期待は裏切られなかった! 「こえよみ」が本当にあったのかどうか?は、わからないけど、でもイクタが考えて、オガタが実行した修行の成果は他のところでもあったと思う。修行の副産物なのかもしれないが。朝早く起きて、人のためになることして、礼儀正しく行動して。これだけやったら、将来どんなものになれるか?読んでいるだけで心が明るくなっていくような話だった。4コマ漫画も楽しかった!カバー下は気付かず、装備してしまったのが心残り。2017/06/18
びすけっと
13
2015年3月刊。お気に入りさんつながり。心の声を読むというか聞こえる転校生「イクタ」さんにいたく感激し、弟子入りするてきとー小学生「オガタ」の物語。オガタの一人語りで進むテンポが心地よい。むかしむかしのテレビドラマ「たけしくん、はい!」を思い出しました。さて、この物語、修行や心得がとても良いんです。こえよみはできると面倒くさいよ、との忠告も聞かず、突き進むオガタ。手を貸すカタギリ。修行の結果、イクタの声を読み解くことができたオガタは成長を遂げたのでありました。こえよみはつまるところこころ配りなのだ!2016/03/11
ぴょこたん
11
他人の考えていることがよめる「こえよみ」ができるという少女に弟子入りした小学生男子の話。本当に「こえよみ」ができるようになるのか?というより「こえよみ」なんて本当にあるのか? なぜ少女が「こえよみ」を必要としたのかの根拠が子供の心理にうまくかかっているなと思った。児童文学ですなあ。四コマ漫画みたいのが各省の後についている。絵はかわいいが面白さは何とも…。2016/08/05
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