出版社内容情報
ぷんぷんおばけは、どこのうちにも一ぴき、いるんです。ぷんぷんおばけの好物は、おこっている人のあたまか出るけむり。家の中でけんかがはじまると、おばけはとてもうれしそう…。家族の日常をユニークな発想で描いた絵本。
著者等紹介
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
中川千尋。東京芸術大学卒業。児童書中心に翻訳家、作家、絵描きとして活躍。『天使のかいかた』(理論社)で2003年度日本絵本賞読者賞、創作童話『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で2009年度の野間児童文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
70
ぷんぷん怒っている人から出てくるケムリが大好物なお化けのお話。家の中でケンカがはじまると、ケムリを煽って騒ぎを大きくさせる。お母さん、お父さんも怒り出し、いろんなケムリがまざったところで、それを吸い込んでおいしくいただくという。満腹になったぷんぷんおばけは居眠りをするのだが、そこで出てくるはなちょうちんに、なかなか粋な効果が・・・おばけの出す音の小ささのたとえが、いちいち面白かった。「アリがてをたたいているくらい」「ノミのしゃっくり」「アオムシがキャベツをたべているおと」などなど。2015/11/08
しぃ
24
いてほしいような、いてほしくないような…。今度怒りが伝染してきたら、「ぷんぷんおばけが来てるよ!」と言ってみようか。2021/10/05
サルビア
21
ぷんぷんおばけは誰のうちにもいる。そして家の中で喧嘩してぷんぷん怒ると、それを食べて生きている。だから、家族のみんながぷんぷんするように仕向ける。お腹がいっぱいになったおばけは綺麗なシャボン玉のようなうんちを出す。2019/08/16
ふじ
19
この表紙の憎たらしい顔!プンプンが大好物なぷんぷんおばけ。あなたのお家にもいて、誰かのぷんぷんしそうなにおいを嗅ぎつけては、盛り上げにやってくる!なんて迷惑な笑。でも、各種トラブルもこいつのせいかと思えば心も和むかも。2021/01/27
たまきら
17
読み友さんから。おばけ好きのために。…ちょうど週末に4歳児と大喧嘩。その後読んだのであんまり冷静に読めなかった母でした。天井から見てたとしたら、おかんの大声とオタマの暴力にビックリして逃げたに違いない。ごめんおばけ。冷静で私も娘も立ててくれるだんなさんに感謝でした。2016/01/19