著者等紹介
椋鳩十[ムクハトジュウ]
1905年、長野県に生まれる。法政大学文学部を卒業後、山の民を主人公とした作品で脚光をあびる。のち児童文学に移り、動物文学の第一線で活躍。1987年没
小泉澄夫[コイズミスミオ]
1942年、神奈川県に生まれる。青山絵画研究所などで修学後、イラストレーターとして活躍。第十二回日本絵本大賞/新人賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
33
赤ちゃんの頃から一緒だったモモちゃんの最期の場面にはウルウルきました。最期の力を振り絞って、あかねちゃんの声のする2階へ上がって行き、あかねちゃんの小指を口に含んだまま逝ってしまいました。あかねちゃんの指からは血が流れていましたが、あかねちゃんにとってもモモちゃんにとっても素晴らしい看取りでしたね。我が家の猫と同じ名前の「モモちゃん」と「あかねちゃん」の話を楽しみにしていたので、短い1編だけだったのが残念です。もっと色々なエピソードを読みたかった。他の男の子と動物たちの話もワクワクする面白さでした。2017/04/20
はゆ
5
ももちゃんとあかねには、マヤの一生には及ばないものの似た感動があった。最後のアリの観察も面白かった。2015/09/17
荒野の狼
3
“モモちゃんとあかね“は27ページの作品。この作品のみ1ページ半の大きさのカラーの3枚の挿絵が入っている。平凡社発行の”作家の猫“によれば、この作品に書かれたことは、ほとんどが実話で、モデルは椋鳩十の娘のあかねさんと、その飼い猫のモモで、実際のモモはトラ猫である点が異なる(物語では真っ白なペルシャ猫)。小説の中の17年に及ぶモモとあかねの愛情は感動的だが、それ以上に感動的なのは、椋鳩十が作品を書いた動機2015/07/31
野火*
3
あまり読んだことのなかった椋鳩十。児童書と侮るなかれ、大変面白かった。子供達が動物達に興味津々でそれを父親が手助けする様子にほっこりする。また、動物の生態が話に馴染む形で詳しく描写されていて勉強にもなる。今の子供達に読んで欲しい本だと思った。2015/03/08
まつたけ
2
動物観察記を読んでいるような気持ちになった。どうも大造じいさんとガンとは雰囲気が違うような感じがするけどな。2016/07/28