内容説明
子どもを書き続ける作家が6人の子どもそれぞれの今を描く最新短篇集。
著者等紹介
岩瀬成子[イワセジョウコ]
1950年山口県に生まれる。1977年のデビュー作『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞、産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』『迷い鳥とぶ』二作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
75
子供から、大人になるちょっと前の、フワフワとしたあの頃。ふとした事で嬉しくなったり、傷ついたり、人を好きになったり…。岩瀬さんの小説を読むと私はあの頃に戻ります。懐かしいこの空気。最初の物語が特にお気に入り。主人公の女の子の必死の決意に泣きそうになる。最後の物語の大人と子供の距離感の描き方も好きだな。ふわふわとした言葉のやりとりの裏に本音が透けて見えてドキドキしてしまった。2018/04/19
tokotoko
49
読友さんの感想で出会った岩瀬さん。久しぶりです!今回も子どもが主役。子どもといっても、ちょっぴり大人が近くに感じ始めた、もやっとした時期の子ども達です。自分のことにも気づき始めているから、胸にちょっぴりコンプレックスも抱えてます。でもそんな子どもにも、いろんな出会いがあって・・。子どものペースを守るかのように、ゆっくり無駄のない文章が続きます。全6話。タイトル通り、ちょっぴり晴レます!いろんな晴れ方します。きっとどこかにいそうな子ども達。みんな元気でがんばっててほしいなぁーって思います。2014/06/29
BlueBerry
43
児童書にしてはやや「考え落ち」っぽくて難しいかもしれないと思いつつ読みました。2014/05/08
キラ@道北民
31
思春期に入りかけた6人の子供たちを描いた短編集。図書館でふと目につき読んでみた。かつて私にもあった無防備で無垢な子どもの内面を突きつけられた。ぐるぐるひとつのことを考え続け不安に駆られる事、大人の思惑がわかってしまう事、それを上手く対処できない事、まさにタイトル通りの毎日だったような…子供にも読ませたい本。2021/02/05
野のこ
23
会ってる時、そわそわするのは何でだろう、バイバイした後に何度も思い返してしまうのはどうしてだろう。「気持ちの落とし穴に落ちないように」小学生高学年から中学までのいろいろと疑問に思うお年ごろの主人公たち。素朴な鉛筆で書いたような絵が文章とマッチ。悪くない天気にほのぼのする感じ。キスのてんぷらに「キス」違いでどっきんとするところが可愛い。お好み焼きをつゆにつけて食べるの、やったことないので一応やってみます。2016/12/07
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