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内容説明
異界から落ちて来た少年・雀は妖怪都市・大江戸でかわら版記者として働く。太平楽の大江戸で、まっとうに生きる雀の日常をつづった「風流大江戸雀」をはじめ、六編の短編オムニバス。痛快!妖怪ファンタジー。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県に生まれる。「地獄堂霊界通信」シリーズ『ワルガキ、幽霊にびびる!』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。『妖怪アパートの幽雅な日常(1)』は産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞しシリーズ化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
62
いつも東奔西走なんのそのな雀。もう雀じゃなくて燕か何かなんじゃないかと思うのですが。今回は少しゆっくり、小走りぐらいの速度です。桜丸の、キューの、親分の、若君の、ペースで描かれる大江戸はとても優しく活気があって、そして何より美味しそうでした。うう、滋味に溢れるご飯が食べたい……。初花さんがくっついてたら、もっと嬉しい。今回は初めて雀が元居た世界に言及しているけれど、向こうに戻った時に彼の居場所は何処なのかな、って思ったらちょっと複雑な感じがします。大江戸ほど優しくない世界で夢幻の居場所を探す事に為りそうで2014/11/23
hirune
56
ポーの従兄弟がエドガーとな、アランは?アランはいないの?大倫敦からの渡来猫ポー☆小さい人間サイズで二足歩行でオシャレなチョッキやらハンチング帽やら被って、自転車乗ってるんだよ!なんてラブリーな♡3分に一回くらい抱きついちゃいそうだ^ ^百雷とか桜丸とか鬼火の旦那とか、もちろん雀もだけど大江戸の方々の日常を描いた短編集。それにしても鬼火の旦那は少年にモテるなぁ☆Best father賞頂けるね。2015/06/09
氷華
35
結果的に最終巻になった今巻は、オムニバス形式。桜丸に恋をした少女の話、ポーと彼の暮らす屋敷の大家一家と飼い猫の話、若君の小さな冒険譚のほか、雀と百雷各々の一日は終章へと繋がる使用となっています。どの話もじんわりと優しく切なく、私は特にポーの話は泣きました。それぞれの優しさが切なくって綺麗で……。雀のまっすぐさも、本当にこの子はできた子ですよね。過去を血と肉にしてたくましく生きていますよね。これで最後なのが本当に惜しまれる作品でした……2015/05/11
瀧ながれ
28
登場人物ひとりひとりに注目した短編集。特に大きな事件が起きたりはしないけど、大江戸の奇妙でわくわくする風景がたっぷり味わえるのが、楽しいです。そしてやっぱり、おいしいものもいっぱい出てきます。わたしは、ポー氏の章が、少し切なくて印象に残りました。2014/01/29
わんこのしっぽ
27
登場人物の日常を描いた短編集。サラッと読了。そして相変わらず食べ物描写が半端なく美味しそうです^^;2014/02/28