出版社内容情報
新太郎は、彼女もいないのに赤ん坊を育てる事になってしまった。アルバイトをしながらの育児。夜泣きの寝不足でふらふら、熱を出せばおろおろ、そして次に訪れた災難は女難だった?――。子どもがこの世にいるいとしさが風のように駆け抜ける。
内容説明
彼女いなくてイクメン?『遠まわりして、遊びに行こう』の登場人物再び。子どもがこの世にいる愛しさが、風のように駆け抜ける。夜泣きでフラフラ、よだれとうんちまみれのハートウォーミングストーリー。
著者等紹介
花形みつる[ハナガタミツル]
神奈川県生まれ。『ゴジラが出そうな夕焼けだった』(河出書房新社)で鮮烈にデビュー。『ドラゴンといっしょ』(河出書房新社)で野間児童文芸新人賞、『サイテーなあいつ』(講談社)で新美南吉児童文学賞と産経児童出版文化賞推薦、『ぎりぎりトライアングル』(講談社)で日本児童文学者協会賞と野間児童文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
57
前編があることを知らずに手に取ったけど、これはこれで楽しめる。人が人を育てる、面倒を見るってすごいことなんだと改めて実感した。子育てって命を預かり育てる事だものね。自分が子育て中は夢中だったからそんなことお構いなし。早く大きくなって…早く一人で何でもできるようになってとばかり思っていたけど、親しか頼れない時期の赤ちゃん時代は二度と戻ってこないんだよね。生みの苦しみも赤ちゃんの笑顔で忘れちゃう。赤ちゃんなんてもう15年も抱いていないから懐かしくなってしまった。今なら、もっといい接し方ができるかもなんて。2012/10/02
papapapapal
36
とある理由で、いきなり生後半年のトール君のお世話を押し付けられた大学生の新太郎。トール君のお世話を通して成長していく様子が微笑ましい。子育て描写がやたらリアル! 今なら笑い話にできるけど…当時ふにゃふにゃの命の重さに潰されそうになってた自分を思い出して苦笑い(笑) 時々出てくるトール君目線の語りも新鮮で良い♪ どうやら前作がある様子…前作を知らなくても充分楽しめる、かな。2019/08/31
あおけん
22
この方の作品を読むのは多分初めてです。昔の某野球漫画にこんな名前の方いたよな〜って言うのと何だか不思議な表紙とタイトルに惹かれて借りてみました。続編だったようですね。特に前作を知らなくても問題がなさそうでした。突然赤ちゃんの面倒を見ることなった新太郎の成長記ですかね。サクサクと読む事が出来ました。前作を読んでみようかなと思いました。2022/04/16
そのぼん
20
突然、赤ちゃんの面倒を見ることになった青年の物語でした。全体的にかるいタッチであかるく描かれていたので良かったと思います。2012/08/12
miyu
14
読み終えたあとにタイトルを見ると、新太郎がやけに大きく思えました。今作も楽しかったです。新太郎、成長したねぇ、とおばのような気持ちで見守るようになってしまいました。2016/03/08
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