目次
やさしいけしき(まど・みちお)
春(安西/冬衛)
ふるさと(室生犀星)
水はうたいます(まど・みちお)
ひばりのす(木下夕爾)
春(八木重吉)
豚(八木重吉)
うしのこと(東君平)
チョウチョウ(まど・みちお)
地球へのピクニック(谷川俊太郎)〔ほか〕
著者等紹介
市河紀子[イチカワノリコ]
東京都生まれ。フリーランスの編集者として主に児童書の編集に関わるほか、選詩や翻訳も手がける。1999年より6年半、朝日新聞夕刊にて詩を紹介する月刊コラムを担当
保手濱拓[ホテハマタク]
1980年兵庫県生まれ。美術家。自然や日常の中にあるささやかな発見を題材に絵画・木版画・写真などで作品づくりを行っている。2009年神戸ビエンナーレアーティストフォトコンペティション銅賞、2012年やまぐち新進アーティスト大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
153
本題の「やさしいけしき」は、まど・みちおさんの詩です。美しいものはたくさんのやさしい思い出から作られています。詩に触れると、言葉を追っているはずなのに、星や月が瞬き、水が流れ始めます。誰も知らないその世界に導かれ、手に届きそうな希望が芽生えます。難しく考えなくていい、ありのままを見ればいいと教えてくれます。ここで何をしているのでしょう。この先どこへ進むのでしょう。その道ばたには枯草の隙間から花が微笑んでいます。あなたに会えて幸せだったよと。遠くから歌声が聴こえてきます。ここにもひとつのやさしさがあります。2022/01/03
ふう
83
18人の詩人の37のやさしい詩。穏やかで温かい言葉が静かに心にしみてきます。今までに読んだことがある詩も、こんなふうに気持ちを寄せ合って集まると、改めていいなあと思えてきます。 ボランティアで高齢者の方々の学習会に参加していて、いっしょに詩を音読します。季節を感じられる詩、明るい気持ちになれる詩、しみじみとした気持ちになれる詩がいいようです。この詩集からもいくつかいっしょに音読できそうです。2017/08/08
パフちゃん@かのん変更
52
市河さんの選んだ詩集。わたしの好きな詩ばかりでした。久しぶりに読む詩、懐かしいです。『草にすわる』も読みたいです。2016/04/16
めしいらず
47
八木重吉「雨」あの雨音のように慎ましく生き、雨上がりのようにひっそりと逝きたいものです。三好達治「昨日はどこにもありません」もうどこを探したってありもしない昨日を、いつまでも引きずっていては、大事な今日がなおざりになってしまいます。過去でなく、未来でもなく、"今"を大切に生きなくちゃいけませんね。2013/09/11
陽子
30
たくさんの作家たちの詩を集めた詩集。四季の移り変わりの中で、見つめるものや感じるものは様々。一人ひとりの見つけたもの、心によぎるものがひとつの世界になってみえる。作家名を読まずに詩を読んでいき、ふと指がとまったのは谷川俊太郎、まど・みちおの詩が多かった。2022/09/02