内容説明
真っ青な空が広がる夏のある日。13歳の今里杏は、生まれて初めて学校をさぼった。図書館で読書ざんまいのはずが、ひょんなことから、会ったばかりの女性の話を聞くはめに。おしゃべりで、ちょっぴりおせっかいなその女性・サヨコさんは、30年前に長野県で起きたバス事故のことを調べているという。なぜいまさら、そんな大昔のことを?好奇心から、その調査につきあうことにした杏だったが、サヨコさんと話をするうちに、ある思い出が甦る。大好きなおとうさんと沖縄で過ごした夏の日々。そして、おとうさんとの別れ。ずっと心にしまっていた気持ちが、ほろほろとこぼれ出る…。ふたりの小さな旅を通して、喪失の痛みと人間の再生を温かく描きだす、爽やかな物語。
著者等紹介
久美沙織[クミサオリ]
1959年、岩手県生まれ。大学在学中に作家としてデビューする。フィクション、ノンフィクションともに、ジャンルにとらわれず軽やかに執筆の場を広げ、ゲームやコミックのノベライズも数多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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