内容説明
第二次大戦のあの時代。あの悲劇へと日本を導いた当時の大人たちの疚しき沈黙。その沈黙は今の日本に、まだ営々と棲み続けていまいか?哀しみと怒りを秘めてさわやかに時代を斬る倉本聰久々のエッセイ。
目次
この国の困惑
猟師
PSE
昔ばなし
敗者の美学
貧しい幸福
見えない人
鍍金の時代
祖国
拝啓・文化庁様〔ほか〕
著者等紹介
倉本聰[クラモトソウ]
昭和10年東京に生まれる。東京大学文学部美学科卒業。34年ニッポン放送入社。38年退社後、シナリオ作家として主にテレビを書く。第17回毎日芸術賞、昭和51年度芸術選奨文部大臣賞、昭和57年第55回キネマ旬報・第36回毎日映画コンクール・第5回日本アカデミー賞各脚本賞、第4回(昭57)山本有三記念「路傍の石」文学賞、第36回(昭62)小学館文学賞、第27回ギャラクシー賞大賞、’96(平8)モンブラン・デ・ラ・キュルチュール賞’98(平10)オメガ・アワードの各国際賞受賞。’00(平12)紫綬褒章受章。’02(平14)菊池寛賞受賞。’02(平14)向田邦子賞受賞、他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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makimaki
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何となく図書館で出会ったこの本。二〇〇九年初版だから…読んでいて、あ~こんなことがあった!と、当時の時代を思い出した。あの頃、憂いていたことが今にも通じる。つまり、全然進歩していない日本、今、この時代があるってこと。ますます加速しているとさえ感じる。「この国の困惑」がずっしりと心に残った。「一体この国は何処へ行くのか。」2015/09/02
ご〜ちゃん
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笑いについて書かれた文章が気になった。「耐えられない笑いがある。本人だけがおかしいと思って自分で受けて自発的に笑うが、他人には全くおかしくない笑い。受け狙いの笑い。媚びるための笑い。誰かを嘲笑し、そのことでとる笑い。他人の苦境や欠陥への笑いエトセトラ。そうした笑いは苦々しい。」気をつけないとこのような笑いを求めたり、迎合したりしてしまう自分がいるので、この文章を読んでドキリとした。2011/10/25




