内容説明
ぼくは少年を喪失する痛いほどせつなく…名前をかえ、外見をかえ、ちがう自分になろうとした―。新たな絶望のはじまりだとも知らずに。カーネギー賞受賞!青春ストーリーの新たな金字塔、誕生。
著者等紹介
ローゾフ,メグ[ローゾフ,メグ][Rosoff,Meg]
1956年、マサチューセッツ州ボストンに四人姉妹の次女として生まれる。ハーバード大学を卒業後、ニューヨークやロンドンで出版や広告の仕事をしていたが、妹の死を機に作家に。デビュー作の『わたしは生きていける』でガーディアン賞とプリンツ賞を受賞した。『ジャストインケース―終わりのはじまりできみを想う』でカーネギー賞受賞。現在はロンドンに暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せら
10
表紙を見て軽めの話かなと思って読んだらかなり難しい本でした。不安ばかりに気をとられている主人公と独特な雰囲気のキャラクターが妙にマッチしていて面白かった!!同年代にオススメできる本です。2016/05/24
にま
4
ほんわかした表紙からは想像もできない内容。これで、惹かれて手に取った人はかなり肩透かしでしょう。題材は昔からある思春期の少年の心情を扱ったものではありますが、舞台設定はきちんと現代なので読みやすくはあります。破滅の神様に魅入られてしまったという設定は、かなりヘビー。狂気と正気の狭間に置かれて、読んでいる方も危うい世界に連れ込まれてしまう感じ。流行の流し読みタイプのお話ではないので、好みがはっきり分かれる作品だと思います。2011/07/28
黒崎ディートリッヒ
2
破滅の<運命>から逃げようとする少年、ジャスティンことディヴィットの物語。 主に主人公ジャスティンの心理描写が中心で、まさに悩める思春期男子の妄想って感じです。<運命>から逃亡するために名前までジャスティン・ケース、万が一って意味のジャストインケースという言葉と響きがよく似た名前に、自分だけの都合で変えてしまうという奇妙な物語で、結末が読めない。それにしても万貫一太郎とか念野為郎とかいう翻訳は、本文では一体どういう英語で書いているのでしょうか。どう書かれていたにしても、翻訳が上手すぎますよ。見事に日本名。2013/12/18
智樹
2
うーん。。 ぼくにはきつかったかな。 表紙はすごく素敵ですね!ニコ2013/11/02
一月@読書停滞期
2
この主人公はすごい。ここまで行動できることがまずすごい。と思いました。いくらなんでも自分でやれることにまだ限界がある年だし。アグネスと出逢ったのがよかったんだと思います。ドカンと事件があり、またがらっと話が変わっていくのが面白かった。最後はあぁ。って感じになったけれど。2010/02/03