内容説明
清恵学園中学は、悪霊に呪われていた。それは、いじめを理由に自殺をした、女子生徒の霊だった。いじめにかかわった生徒が、つぎつぎと犠牲になる。やがて、悪霊は無実の生徒にまでも襲いかかる。生徒会委員の夏帆もその一人だった。夏帆が襲われた日、ひとりの少女が現れ、呪文を唱えると悪霊は追い払われた。「救ってあげたい、友だちだから…」と言う、その少女の名は、亜里沙。沖縄の離島からやってきたキュートな鎮魂者だった。戦慄の学園アクション・ホラー第1弾。
著者等紹介
早見裕司[ハヤミユウジ]
1961年青森県生まれ、沖縄在住。自称・奇談小説家。雑誌ライターの仕事を経て、1988年に『夏街道』で小説家としてデビュー。以後、都市ファンタジイ、ホラー、ラブ・コメなどジャンルにとらわれない「奇妙な」物語を発表しつづけている。繊細ではかない少女の心の揺れを、端正な筆致で描くその手腕には定評がある。代表作は、『満ち潮の夜、彼女は』『となりのウチナーンチュ』『ずっと、そこにいるよ。』「メイド刑事」シリーズなど。また、TVアニメ『吸血姫美夕』ではシリーズ構成・メイン脚本とノベライズも手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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