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よりみちパン!セ
オシムからの旅

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652078501
  • NDC分類 K783
  • Cコード C0330

内容説明

オシムがストイコビッチが、人生を賭けて伝えようとしたこと。

目次

prologue 民族のたたかいに翻弄されたサッカー選手たち
第1章 サッカーと紛争のはざまで―ドラガン・ストイコビッチ 情熱と波乱に満ちた人生の軌跡
(世界を震撼させた伝説の男;滅びゆく祖国)
第2章 サッカーが「民族」を超えるとき―イビツァ・オシム 寛容さと多文化への静かなオマージュ(混迷のユーゴを旅する;包囲された故郷;僕らをつなぐオシムの言葉)
第3章 オシムからの旅―この国は「平和」なのか 遠くの問題が照らしだす、僕らの足もと(ユーゴから日本へ;僕らが「民族」と向き合うために)

著者等紹介

木村元彦[キムラユキヒコ]
1962年愛知生まれ。中央大学文学部卒業。アジアや東欧の民族問題を中心に、取材・執筆活動を展開。『オシムの言葉』で2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あや

22
自民党総裁選報道たけなわである。賃金の上がらない30年。ユーゴ紛争の火種はなんだったのか。複雑な民族、宗教が共存していたモザイク国家と言われた旧ユーゴ。イビチャ・オシムさんは語る。どんなに努力をしても這い上がることのできない格差社会の向かう方向は暴力だと。日本人には理解しがたい他民族国家の抱える問題を中学生にもわかりやすく説く。2024/09/14

tomoe

17
オシム、ストイコビッチの姿を通してユーゴスラビアの民族問題・紛争がとても良く理解出来る。彼らの誇り高く強い、凛とした姿に胸を打たれる。オシムさんが日本代表監督を退かなければならなかった事が本当に悔まれてならない。又、後半では日本における在日朝鮮人の方への差別にも触れられていて意識を新たにさせられた。決して目を反らさず、真っ直ぐ向き合いたいと心から思う。2010/05/26

そうたそ

13
★★★☆☆ 「オシム」という言葉にひかれ手に取ったが、決してサッカー色の濃い内容ではない。むしろ旧ユーゴでの内戦の話、そしてスポーツと政治について語られた作品であった。日本人は平和ボケしているといわれるが、それは政治的なことだけでなく、スポーツについても同様にいえることだろう。海外でスポーツが政治利用されることは決して珍しくない。日本ではそのような例はまずない。つまり純粋にスポーツを楽しむことができる環境にあるということだろう。争う国同士でもせめてスポーツの場くらい手を取り合いたいものだろう。2013/11/25

於莵丸@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

6
サッカーを通した民族問題。現代日本は『単一民族国家』だよなぁ…と、民族問題を何か対岸の火事のように考えていた私は、ガツンと頭に一徹くらいました。日本にだって存在する。ただ、“自分がマジョリティに属するから、不可視とみなしているだけ。”という傲慢にも似た無意識と無知の恐ろしさを恥じました。また、単一である事に安心し閉鎖的であるのは、逆に事がおきればナショナリズムに傾倒しかねない。そんな危惧も。そして自分と異なる価値観を理解し尊重するには、柔軟性やゆとりも大切だな…と読みながら考えました。2010/12/05

にしき よう

4
目当ての本がなかったので、代わりに何の予備知識もなく手に取ったのだけれど…、うーん、さすが「よりみちパン!セ」。木村氏がサッカーのストイコビッチ選手への興味から、ユーゴへ、そして民族の問題へと繋がっていく心と思考の「旅」を追体験できました。旧ユーゴ分裂の歴史を知る入門書として、世界各国におこっている(もちろん日本にも存在する)民族問題・紛争を考える為にもよい本でした。 (余談ですが、少女時代あこがれの国だったユーゴの現状はかなしい…。皆さん幸せに…)2010/10/04

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