内容説明
みんなの前では「捨てた」ふり。心の中では焦りと妄想の二重奏。人類の半分が迎える「あのころ」の真実で等身大の姿が、ここに!中学生以上。
目次
1時間目 視聴覚室にて―少年よ。童貞とは「矛盾」という名の生き物である。(それは、カミングアウトからはじまった;童貞にとりつかれたボク;ハダカの仕事が、汚いだって!? ほか)
2時間目 ホームルームにて―少年よ。童貞の前途に「ふつう」という道はない。(世の中では十七.四歳なんだって!?;「ふつうの日本人」になった家族;僕だけ食べられないキムチ ほか)
3時間目 図書室にて―少年よ。無心と謙虚さをもって「その時」を記録せよ。(ドリカムなのに、バッテンだった;コンプレックスの真ん中にあるもの;たった一人の「誰か」 ほか)
4時間目 ふたたび、ホームルームにて―僕からあの頃の「君」へ。
著者等紹介
松江哲明[マツエテツアキ]
1977年、東京都生まれ。高校卒業後に日本映画学校に入学。1999年、学校の卒業制作として撮った『あんにょんキムチ』は在日コリアンである自身の家族の肖像を新鮮につづり、セルフ・ドキュメンタリーの世界に新しい地平を切り開いて評判を呼んだ。同作は韓日青少年映画祭監督賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波特別賞、NETPAC特別賞、平成12年度文化庁優秀映画賞など多数を受賞。撮る者、観る者を気持ちよく裏切ることもできるドキュメンタリーに魅せられて、作品のジャンルを問わず、ビデオカメラを手に対象に迫り、向かい合う日々
古泉智浩[コイズミトモヒロ]
1969年、新潟県生まれ。専修大学卒業の1993年に「ヤングマガジン」にて作品『でもね』がちばてつお賞大賞を受賞し、マンガ家としてデビュー。都会というよりは田舎や郊外の風景を背景に、元気であるよりはむしろ閉塞感にまみれ、彼女がいるというよりは童貞であったりするような男子の日常的で圧倒的な出口のなさをニュートラルに、かつ、独自の希望をもってあますところなく描いて絶大な共感と支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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