よりみちパン!セ
失敗の愛国心

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784652078341
  • NDC分類 K361
  • Cコード C0330

内容説明

国家も人も、おんなじだ。まちがえたらちゃんとあやまる。深く、複雑な「愛国心」をまるごとそのからだで体験してきた新右翼の雄がみずからの「失敗」を足がかりに示す、「力」よりも「言葉」へ、「正義」よりも他者を受け入れる真摯な「謙虚さ」への、切実な問いとねがいに満ちた軌跡。この社会に生きるすべてのこどもと大人へおくるあるべき「日本のすがた」を考えるための必読書。

目次

第1章 「愛国心」がきみを追い回す
第2章 「右翼」と「左翼」は、ひとりの人間のなかにいる
第3章 少年は「愛国心」で人を殺した
第4章 「宗教」が認めた「暴力」
第5章 気がつけば「ぼくは右翼」
第6章 「お前はつかまりたかったんだね」
第7章 失敗したから、道は開けた!
第8章 でかい「正義」に気をつけろ!

著者等紹介

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年、福島県生まれ。67年早稲田大学政治経済学部卒業、70年同大学大学院中退。70~74年産経新聞社に在籍。72年に、三島由紀夫の「楯の会」の事件に大きな影響を受けた仲間とともに「一水会」を設立する。99年まで代表をつとめるも、その発言がつねに「一水会代表」としての意味を持つことに危惧を感じ、発言の「個人責任」をとるべく、現在は顧問の位置にある。また、河合塾コスモ、日本ジャーナリスト専門学校で講師をしている。プロレス・格闘技評論家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)

18
本当に大事な物はむやみやたらに人にみせるものではない心にしまっておけばいいんです。素敵な言葉ですね。気持ち悪い本だと最初は思ったけどやっぱ食わず嫌いはいけないなぁ。人の数だけ考え方の数はあってその1つ1つの差異をちゃんと理解し尊重できる豊かな社会になってくれたら嬉しいな。2016/09/09

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

16
【10/05/09】氏の半生を語りながら、「ごめんなさい」「ありがとう」が言えればいい、失敗したときに受け身をとれるようにしておくのがいいと。納得。2010/05/09

シッダ@涅槃

5
鈴木邦男氏の著書を『反逆の作法』に続き読む。70~80年代を激動の時代だったと述懐する鈴木氏そのものが日本現代史のダークサイドの生き証人だとおもった。あと野村秋介がソフトなおじさんで、見沢知廉が鋭利な美男子(掲載の写真から)。2014/04/18

greenman

4
右翼や左翼といわれる人たちがかつて行ってきた事を赤裸々に語ることはそれほどめずらしくないけど、これほどウジウジと悩んできたことを告白した人はいない。おそらくかつての鈴木さんはもっと過激なことを言ったり、過激な活動をしてきただろうし、本当に国家に殉じる気持ちだっただろう。愛するもののために死ぬことは美しいと感じる気持ちは多くの人にあるけど、そのために人を殺すこともできるし、自分が死ぬこともできてしまう。自分の愛だけが絶対の真実であり正義だ!と思える人は驚くほど強い。しかしそれだけではこの世界は成り立たない。2011/11/26

くるた

3
右傾化していると言われる最近の日本。愛国心とはなにかを教わる前に、愛国心を持てと言われてしまう。戦争や学生運動を知っている世代と、それ以降の世代では、政治や思想との距離感が全く違うと思います。今も昔も過激な思想を叫んでいる人はいるものの、昔の活動家は顔が見えた。右翼の真ん中にいた人が、実体験から、盲目的に一つの考えに浸かることの危うさを説いています。情報リテラシーが未熟な若い人たち向けに、よりみちパンセからこういう本が出ているのはいいなぁと思います。2017/07/27

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