よりみちパン!セ
神さまがくれた漢字たち

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784652078020
  • NDC分類 K821
  • Cコード C0330

内容説明

本書は、「漢字」の成り立ちと、その世界について、みなさんに、できるかぎりわかりやすく読んでもらえるように書かれている。…どうか、この本で、そのゆたかな「漢字」の世界を作り上げてきた中国の人々の苦心の跡を、たずね確かめ、そうして確かめ得たことを、どうか周囲の人たち、また次代の人たちにも伝えていってください。

目次

第1章 初めの物語
第2章 からだの物語
第3章 「さい」の物語
第4章 生と死の物語
第5章 空翔けるものの物語
第6章 「物語」ののちに

著者等紹介

白川静[シラカワシズカ]
1910年福井県生まれ。立命館大学名誉教授、特定非営利活動法人・文字文化研究所所長。1984年から96年にかけて『字統』(毎日出版文化賞特別賞受賞)『字訓』『字通』(すべて平凡社)の三部作を完成させる。98年、文化功労賞受賞。04年、文化勲章受章。ほか、受章多数。中国の甲骨文、金文を分析、いままでの漢字解釈をくつがえし、古代人の生活と意識までにふみこんだ「白川文字学」の体系を打ち立てる。99年より漢字の成り立ちや字義・文字に秘められた精神文化と文字文化についての連続講演「文字講話」を行い、全国からたくさんの聴講者を集めている

山本史也[ヤマモトフミヤ]
1950年高知県土佐清水市生まれ。大阪の公立高校の国語科教諭であると同時に、白川静の最後の薫陶を受け、文字文化研究所の漢字普及特別講師として活躍、白川文字学を広く知らしめることにつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

57
我々が毎日お世話になっている漢字ついて、その成り立ちをエピソード等を混じえながら、漢字の第一人者である白川静さんが監修して出版されている本。よりみちパンせよりの出版なので、中学生向きに書かれていると思いきや・・・・・これを読んで、今まで持っていた漢字の常識を打ち砕かれてしまい、漢字の持つ意味の恐ろしさに唖然とさせられた。漢字に興味がある人には、お勧めの面白い(Interestingの意味でありamusingやfunnyではナイ)本である。・・・・・でも、オカルトっぽくて再読したくないのは私だけでしょうか。2012/11/30

寛生

49
[図書館]三三〇〇年の歴史を持つ漢字。山本は「その一字一字の漢字には、中国古代の人々の祈りや思い、また信仰の認識のあとが深々と刻印されているはず」という。(15)漢字は「神と王との通路」として用いられ神への呼びかけでもあった。(18)漢字を用いて、「王は神にいのり、神を讃え、神と契約を結んだ」(21)という。例えば、神に訴える行為を示す字が「可」、それでも神から「許可」がくだらない場合、大きな声で神を威嚇するために「歌」が創られたらしい。(61)神と「女」の使命など、その漢字の歴史・物語は信じ難く深い。2014/10/29

へくとぱすかる

36
『説文解字』の時代には、甲骨文はすでに失われ、漢字に本来存在していた呪術的要素も忘れられていた、というコンセプト。白川説による漢字の背景は、現代からはおそろしく残酷にさえ思える。一方、男尊女卑はまだなく、神につかえる聖性をもつ存在として、漢字に造形された、というから古代世界はわからない。古典の文献から伝わるニュアンスとはちがう中国文明の姿が伝わってくる。2017/02/22

Kikuyo

16
国語の教科書みたいなサイズ。漢字にはルビがふってありまさに教科書。「漢字愛」にあふれる本だ。「雲」の下の「云」は龍の尾を捲く形を象ったもの。漢字はただの記号ではなく古代の人々の思いを垣間見ることが出来る、私達の生活に深く息づいている未来へ残したい大切なものだなと思った。 2021/11/24

seraphim

15
[候補]YAリストのために読んだ。人という字は人と人が支えあっている、という話は間違いだった!。漢字の成り立ちを知るには、甲骨文字まで遡らなければならない。甲骨文字をじっくり見ていると、今まで知らなかった漢字の不思議な物語が浮かび上がってくる。その不思議な物語には、古代中国の人々の風習や考え方が見えてきて、ロマンを感じた。文体が少しかたく、読みづらいところもあるが、漢字の成り立ちの入門書として興味深く読めた。2013/10/28

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