内容説明
あなたにはおじいさんの友だち、いますか?おじいさんって、毎日どんなこと感じてるのでしょう?この詩集は、95歳の詩人、まど・みちおが書き下ろした、特別な一冊です。
目次
詩がよめた日
イルカは重たい
カのおなら
靴はだまっている
からだの中心線
つぶやきごっこ
著者等紹介
まどみちお[マドミチオ]
1909年11月、山口県徳山市に生まれる。二五歳のとき雑誌に投稿した作品が、選者の北原白秋に認められる。「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「ふしぎなポケット」などの童謡を次つぎと発表。1994年国際アンデルセン賞作家賞受賞。『うめぼしリモコン』(理論社)で、2002年第十一回丸山豊記念現代詩賞受賞。川崎市在住
柚木沙弥郎[ユノキサミロウ]
1922年、東京に生まれる。国画会会員。布地への型染めのほか、紙への型染め、板絵、ガラス絵、版画など幅広いジャンルで活躍。装幀、イラストレーションも手がける。1990年第一回宮澤賢治賞を受賞。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
49
90代のまどさんと80代の柚木さんとの絵本なのですが、これは子どものための絵本というよりは大人、それもある程度のお歳をめされた方が読むと笑顔になる絵本のような気がします。おじいちゃんのダジャレ、とんち、ユーモアに溢れていて、まどさんの明るいお人柄がうかがえました。そして柚木さんの切り絵?がおかしい。いかにも柚木さん!イルカの絵はクエスチョン。それでもホノボノしてくるのはさすが。1つ前に読んだ柚木さんの絵本が389円で、このB686ページの小さな本が1300円。やっぱり、この絵本は大人用かな。2021/08/24
宇宙猫
15
★★★ ほこりがワタボコリになるのに"何年かかたんだろう ごくろうさん!"とか、入れ歯が絡まってとれないのを"天のプレゼント"と思ってゆっくり外した、というのに心のゆとりを感じてよかった。2021/09/13
ykshzk(虎猫図案房)
14
当時96歳のまどみちおさんの詩と83歳の柚木沙弥郎さんの絵という夢のコラボ。絵は少なめで少し残念だったが、お二人の豊かでゆったりとした時間に頭がほぐされてゆく。すでに約1世紀も生きておられながら「カ(蚊)のおなら」に思いを馳せる詩人。AJINOMOTOのビンをじっと見つめる詩人。果てしない宇宙には、人間が笑顔と思っている顔を泣き顔と見る宇宙人がいるかも、と想像をめぐらす詩人。ネコに関する詩は冒頭の一編だけだが、そんな詩人と一緒にひなたぼっこ出来る猫が少し羨ましい。一人と一匹の間に悠久の時が流れていそうで。2020/07/27
ochatomo
13
まどみちおさん95歳の詩集 柚木沙弥郎さんの絵は紫色を基調とし落ち着いた感じ 詩はひねくれた視線も多く、その年まで生きることはなかなかできないことなので、興味深く読む 表題作「ネコとひなたぼっこ」や「すってんけろり」等 2005刊2021/08/30
ひなた*ぼっこ
4
タイトルで手に取った。言葉遊びかなって思ったら、お爺ちゃんの呟きみたいなものだった。まどみちお95歳の作品。2024/01/17