出版社内容情報
1924年、黄金期のアメリカ。北部のヴァーモントの片田舎にも、クー・クラックス・クランはやってきた。アフリカ系の少女、ユダヤ系の少女、KKK団員の少年を中心に、平凡な毎日をくらす11人の人々の声を通して、そのとき村で何が起こったのか、何が起ころうとしていたのかが、徐々に明らかになっていく。市井の人々の中にかつて確かにあった、アメリカの良心とは何なのか、人間個々人が持ち合わせている、弱さや強さ、苦悩や迷い、甘さや成長、希望やあかるさを描き出す。当時の資料を調べ尽くして書いた臨場感からか、読みながらそこに自分が居合わせたらどうするだろうかと問いかけてくる作品。11人の語調の豊かな広がりは、詩人訳者の真骨頂。 小学校高学年~中学生
内容説明
1920年代、黄金期のアメリカ小さな町で何が起こり、人々は何を考えたのか普通の人々の中に息づくアメリカの良心とは?KKK団員の少年、アフリカ系の少女、ユダヤ系の少女をめぐって北部の小さな町の11人が語る11の声。
著者等紹介
ヘス,カレン[ヘス,カレン][Hesse,Karen]
米国バルティモアで育つ。メリーランド大学を卒業後、校正者、植字工、ウェイトレス、臨時教員、ホスピスのボランティアなどを経験したのち、若い読者に向けた詩や小説を書きはじめる。『ビリー・ジョーの大地』(理論社)で1998年ニューベリー賞、スコット・オデール賞などを受賞。ヴァーモント州在住
伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年東京生まれ。詩人、小説家。『ラニーニャ』(新潮社)で1999年野間文芸賞新人賞受賞。訳書の『ビリー・ジョーの大地』(カレン・ヘス著、理論社)で2002年産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。1997年より米国カリフォルニア州在住
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感想・レビュー
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Roy
星落秋風五丈原
保山ひャン
春
くさてる