出版社内容情報
若きリーダーひきいる部族に襲いかかる殺しの集団《漆黒の馬》とは何か？ 部族の一員となった<狼に育てられた少女>の秘密とは？ 古き北欧の部族抗争をリアルにドラマ化する。 小学校高学年～中学生
内容説明
黒砂に打ち上げられた美しい小箱。その木地はストーンの村にはない深い赤だった。あのとき、ぼくはまだ気づいていなかったそれが「終わり」の始まりだということに―。船乗りが語るダークホースの噂とたくさんの死…。驚愕のクライマックスまで、一度読み始めたら心をつかんで放さない、ガーディアン賞＆カーネギー賞の最終候補の傑作。
著者等紹介
セジウィック，マーカス［セジウィック，マーカス］［Ｓｅｄｇｗｉｃｋ，Ｍａｒｃｕｓ］
１９６８年イギリス、ケント州生まれ。英語教師を経て、児童書の出版の仕事にたずさわりながら小説を書く。初めて書いた“Ｆｌｏｏｄｌａｎｄ”が注目され、オライオン社から出版。その後、『魔女が丘Ｗｉｔｃｈ Ｈｉｌｌ』（理論社）はエドガー賞、『ザ・ダークホース』は２００２年度ガーディアン賞とカーネギー賞の最終候補となった。石版画や木版画も得意とし、自分の著作の挿画はすべて手がけている。現在はサセックスに５歳の娘と暮らす
唐沢則幸［カラサワノリユキ］
翻訳家。１９５８年東京生まれ、長野で育つ。青山学院大学卒
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感想・レビュー
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reeree
8
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4652077300] 小箱を見つけた事が「終わりの始まり」だとか「ダークホースの噂とたくさんの死」とかの中二な煽り文句に釣られて読んだ。 思いっきり中二ファンタジーなんだろうと思ってたのに意外と真面目というか、一応魔術とか出てくるけれど特に中二っぽくはなかった。 「ケルトの白馬」を思い出したな。2017/07/20
みずけろ
1
途中で「夜明けの人びと」と雰囲気が似てるなあ、と思っていたのですが、終盤はちょっと驚きの展開。なにかあるのはわかってましたが…。端々でキーとなる魔術的な部分が、いかにも物語のためにあるっぽくて、ちょっと残念。基本的に村から出ない狭い舞台でのお話ですが、一気読みでした。2014/06/12
shippo
1
太古の北欧部族の闘いの物語。オオカミに育てられた少女は一体何者なのか？《漆黒の馬》とは何なのか？海辺に打ち上げられた男が持っていた箱には何が入っていたのか？ 思いがけない裏切りと、そして許し。謎が読む者をぐいぐいと引っ張る。2012/06/22
けめこ
0
児童書を紹介する、というレポート課題が出て、これしかない、と手にとった。そして気づけば一気読みしていた。一度開いたら閉じられない本、とはまさにこのこと。描き込まれる世界の、美しさ、残酷さ、切なさ。理解できない力や価値観に向き合うことは難しくて、勇気だけじゃ解決できなくて。ネズミだって決してわがままなんじゃなくて、誰も悪くない(ホーンは悪いんじゃなくてただ愚か)。みんなただ必死に生きようとした。切ないなあ。わかりやすい言葉でまとめることなんてとてもできない。これからレポート書くんだけどどうしよう←2016/05/02
punto
0
追記。2006/02/22
