内容説明
戦争で記憶を失い、牧場へもどったモミイチは、山の上でジプシーたちにあい、夢のような日々をすごす…。
著者等紹介
庄野英二[ショウノエイジ]
1915年山口県に生まれる。関西学院大学専門部文学部哲学科卒業、のちに帝塚山大学学長。1993年没
長新太[チョウシンタ]
東京生まれ。漫画家としてスタートし、絵本、挿絵、イラスト、童話、エッセイなど幅広い分野で活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しま
1
どこまでが本当の出来事なんだろう?と頭を悩ませながら読んでましたが、ラストでそんなもん全部どうでもよくなりました。良かったなあ良かったなあ。すごく幸せな気持ちになりました。2015/08/05
ぴらるく
0
ジプシーの音楽が日本の限られているはずの土地を無限に拡げてくれて、蹄の音や大陸での戦争の記憶が美しく響く。2016/03/06
cue.2
0
*この美しい物語が戦争文学でもあることの衝撃。ツキスミ、モミイチ、虹のミネラル、アンコロンの音。
こみち
0
庄野英二の透明な文章が織りなす透き通るような自然と音楽の世界。疲れた心がふっと安らぎ、温かい涙をのみこむ。モミイチの作った鈴の音色はドラマや映画では表現できないだろう。私たち読者の心に響く優しい音色。2013/04/14
ポッチ
0
上質のクラシックファンタジー。心に残る情景と音楽。なんだか、いろんなことを考えさせられます2008/05/25