出版社内容情報
クールな転校生トシオはずっと子ども=バンビーノとして生き続けねばならない呪いがかけられていた…。不思議な現代の子供像。 小学校高学年~中学生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チューリップ
2
小学5年生にしては背の低い転校生トシオ。彼は元は大人だったのだけど、呪われて子供になってしまったという。小5の割に大人びているトシオに次第にクラスメイトたちはいじめのような事をするように。段々いじめみたいになっていく流れは結構ありえそうだなあと思ったり。結局トシオの話は本当なのか嘘なのか明かされないままだったけど、ラストの雰囲気もあってこういう終わり方でもありかなと思った。2013/09/30
調“本”薬局問悶堂
1
ファンタジーに分類するべきなのか、日本人作家が描くYA。 前に読んだ『独学魔法ノート』も面白かったが、これらの対象年齢はどれくらいなのか。 魔法ノートは“魔法”の話だけれど、バンビーノは“呪い”の話だ。 どっちもブラックな空気が流れ、子供たちが冷静で、淡々としていて、読んでいて小気味がいい。 《2020年5月 登録》2005/12/29
さやか
1
思いがけず図書館で手に取り、一気読み。最初から、「最後に謎が明かされるんだ」と期待して読み進めていくため、読み終えたときの「なーんだ」感はどうしても避けられない…ながらも、わからないまま終わる又三郎的ブキミファンタジックも、嫌いではない…と思った。何より、もしも謎解き主体であれば、小学生の生態を事細かに描くところとか(小学校中高学年向け図書によく見られる「リアル学校生活描写」)、視点が子どもにあわせてあるところとかは、寄り道に次ぐ寄り道でまどろっこしく感じるでしょう。謎が解けるかどうかはどっちでもいいブキ2011/11/23
そら@真面目にダイエット中
1
なんとも不思議な雰囲気の物語です。主人公のトシオは、呪いで子供になった大人だというけど、本当はどうなのかいまいち分からない展開で、ラストも結局トシオは本当に呪いで子供になっているのか、トシオがそう思い込んでいるだけなのか、分からないのでちょっとすっきりしないかなぁという感じでした。全体的に淡々と進んでいきますが、ちょっとした部分が面白いかなと思います。2008/07/02
二藍
0
既読本。