出版社内容情報
ディクソン家には犬のウィリーのほかにもネズミ、ワラジムシ、クモなどがたくさん住んでいる。かれらのユーモラスな冒険の物語。 小学校高学年~中学生
内容説明
クールなワラジムシ、無頼なクモ、野心家のネズミ、隠居したハト、…+忠犬テリア。小さなディクソン家に住まうその他おおぜいのとてつもない冒険、おおさわぎの毎日。ブッカー賞、カーネギー賞受賞作家がおくるイギリス流ユーモア掌編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
timeturner
4
ぐふふと変な笑いがこぼれてしまう面白さ。食い意地のはった犬、やたらクールなワラジムシ、妻や子に呆れられるネズミ。訳者が大いに楽しんだと言うだけあって、児童文学なのに珍しい愉快なおっさん感があふれているのがいい。2022/03/28
グーグー
3
ディクソン家の一癖も二癖ある住人、犬のウィリー、ネズミのサム、ワラジムシのナット、クモが中心の話で、こういう人間のおじさんが何処かに居そうで可笑しい。人間も登場するけれど脇役的。でもディクソン氏だけ主役級。挿絵のみんなもおじさんぽいような雰囲気。虫は苦手だけどナットは、まあ大丈夫だった。2022/05/22
takeakisky
0
ある英国人作家の偽りと沈黙の作者だ。見覚えある名前ダナ、と手に取った。原題 A house inside out。ほのぼのとした優しい眼差しでユーモラスなストーリーが展開される。登場人物は、人間と住を一にする、ウィリー(犬、愛すべきテリア、あまり賢くない)、サム(ネズミ、愛すべきお父さん、あまり賢くない)、ナット(ワラジムシ、賢い)、ディクスン氏(ヒト、愛すべき父、あまり賢くなさそう)、赤ちゃん(ヒト、限りない叡智)など。虫もつぶせなくなるね。チーズサンドウィッチが食べたくなる。大人も楽しい子供の本。2024/11/04
ビシャカナ
0
今年は戌年ということで、犬にまつわる本を特集した図書館で見つけて何気なく手に取ったこの本。イギリスのどこにでもありそうな一軒家に住んでいるのは家族四人の他に犬が一匹、それだけではなく大勢のネズミにワラジムシや蜘蛛など様々な生き物が暮らしていた。ワラジムシは伝統を重んじて浴槽を登ることに執着して、ネズミはせせこましく生きる一方で冒険に憧れ、犬のウィリーはおバカで憎めないなど、誰もが個性豊かでそれぞれの種族の特色も面白い。2018/01/11
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