内容説明
ひがしとみなみの兄妹は、朝から《かしの木やかた》にひっこしてくる人たちをわくわくしながら待ってます。夕暮れになってもだれもきません。船にのってやってくるのかしら？海からはかすかな南風がふいてきます。がっかりしながらみなみがふりむくと、かしの木のてっぺんから、あかんぼをだいた女の人がふんわりとびおりてきたではありませんか！かぎりなくやわらかな心が出会うメルヘンの世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るか (miwa)
2
先日『朝の少女』を読んだら不意にこの本のことを思い出した。小学生の頃学級文庫にあって気に入ってたのにタイトルも作者も忘れてて、もう巡りあえないものと諦めかけてた。でもふとしたことからオクで古本を発見、本文の一部と挿絵の写真を見てこれだと判明。再会できて嬉しかった。背中に羽を持つ一家とともに過ごした1年間の物語。主人公が小さな兄妹（姉弟）で、星の名前をよく知ってて拗ねるとカシの木から下りてこなくなる「あの子」が星の子と重なったりして『朝～』から連想したのかな。冒頭のかざぐるま売りのシーンからしみじみ懐かしい2012/02/29
ikuko
0
いつか映像化してほしい。しかも実写で。美しいシーンが沢山だろうなあ。
りこ
0
多分最初に読んだ立原作品。序文とラストが特に好き。これほど残酷で美しいメルヘンを書ける人は居ないと思う。
