内容説明
小学3年生の女の子スアに、待望の妹が生まれました。ところが、その妹の体重は、わずか830グラムだったのです。育ちそうにない赤ちゃんの姿を見て、周りは、心ない言葉を投げかけます。それによって、日々、涙に暮れるお父さんとお母さん。ところが、スアが病院に行って、その小さな妹を見ると、妹が、「私、がんばる」と姉のスアに語りかけます。その言葉を皮切りに、周りの大人たちも変わり始め、妹も、幾多の手術を越え、すくすくと育ち始めます。そして、最後には…。
著者等紹介
コスザンナ[コスザンナ]
1970年、全羅南道の光州で生まれ育つ。徳成女子大学で国語国文学科を卒業。1998年『星の傘』でセムダ社童話賞を受賞し、児童文芸賞に『私の友達のむく犬』(韓国内で出版)が選ばれた
イジンウ[イジンウ]
1979年、釜山生まれ。弘益大学で東洋画を専攻。2004年日本国際原画展(ノマコンクール)奨励賞受賞
榊原咲月[サカキバラサツキ]
埼玉県に生まれる。弱冠12歳で韓国に留学し、語学院を経て中高、大学と、人生の半分を韓国で暮らしてきた。その経験の中で韓国の文化に惹かれ、日本にもその文化を伝えようと活動している。現在、編集や校正などをこなしがなら、翻訳活動にいそしんでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。