出版社内容情報
DNAからゲノム、生命誌へと見方が進歩し、飛躍的に発展しつつあるバイオテクノロジー。科学と社会のあり方を考究する日本の代表的な女性科学者中村桂子の半生を辿る伝記。 小学校高学年~中学生
内容説明
化学専攻だった大学時代にDNAと出会い、生きものに興味を抱く。生命科学に携わり、後にゲノムを基本とする生命誌を提唱する。女性科学者のパイオニア中村桂子の歩み。
目次
第1章 疎開先での子ども時代
第2章 将来の夢はいろいろ
第3章 DNAから世界を見る
第4章 生命科学に導かれて
第5章 ゲノムという「のぞき窓」
第6章 生命誌研究館の館長として
著者等紹介
大橋由香子[オオハシユカコ]
1959年東京生まれ。上智大学文学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、現在はノンフィクションライター
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感想・レビュー
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joyjoy
5
今日の朝刊にもちょうど理系女性の活躍についての記事があったが、中村さんはその先駆け的存在だな、と。でも、理系文系、女性男性、仕事と家庭、のような枠を感じさせないおおらかさがあるのが中村さん。「研究者と生活者というふたつだけでなく、もうひとつ『社会全体を考える自分』ということも意識するように…。この三つの自分が全部一体化していないと、気持ちよく仕事もできないし、生活することもできません」、という箇所が心に残る。共通性と多様性、同時に考えることで、彼女の「生きものを『愛づる』」という言葉も腑に落ちてくる。2022/04/25
秋
0
【図書館】課題のために読んだけど、読んでよかったと思う。科学者として妻として母としての生き方や女性の社会での生き方が学べたと思う。ちょっと今の時代とは違うところもあったけど…。こういう生き方がしたいとは思わなかったけど、いろんな生き方があると分かった。2009/12/31
なっつぶ
0
一生懸命自分が出来る事をやっていてすごいなって思いました2009/07/31
K
0
(2004,289)児童。中村先生がすでに伝記に??と驚いて借りてきた。シリーズで女性の著名人を取り上げていることを知る。シリーズで並べるのがいいのにNDC(あいうえお)なのでシリーズと気づかず、ほかにどれを選書しているのか明日見てくる。中村先生の品の良さ、理系っぽくなさ、しかし論理を重視するところは、幼少のころからのものだと知った。「あまり流れに逆らわない、だけど自分のやりたいことをやる」先生の信条は、ご専門の生命科学のありよう通じていると感じた。2020/07/04