内容説明
冬、どんぐりがなるコナラの木に、葉はありません。そして、枝の先には…たくさんの芽が、春のおとずれを待っています。春夏秋冬、動物たちや人間と結びつき、ゆたかなみのりをもたらすどんぐりの木。
著者等紹介
ゆのきようこ[ユノキヨウコ]
1950年東京に生まれる。千葉大学理学部生物学科卒業。植物生態学を専攻。現在は自然観察会の指導、自然についての執筆活動を行っている
川上和生[カワカミカズオ]
1959年北海道に生まれる。北海道デザイナー学院卒業。デザイン会社勤務を経て独立。雑誌、広告などで活躍中。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
83
冬を越して花をつけ、実をむすぶどんぐりの木と、その恵みにあずかる鳥や昆虫や動物たちのお話。花や葉っぱ、樹液や実など、与えられるものは惜しみなく与え、また、実を食べるリスたちのうっかりミスのおかげで、新しい芽を出すどんぐりの木。改めてみると、不思議な存在だなあ。2016/10/15
浅葱@
38
すごく丁寧にどんぐりの一生や関わりが展開します。知識絵本に終わらないのは、ゆのきようこさんの文に加え、絵の力あり。子どもも大人も好感が持てる絵本だと思います。『桜』に続き、良い絵本に出会えました。このシリーズちゃんと読みたいです。2014/06/11
♪みどりpiyopiyo♪
33
「冬、どんぐりがなるコナラの木に、葉はありません。そして、枝の先には…。」春夏秋冬、動物たちや人間と結びつき、豊かな実りをもたらすどんぐりの木。■物語かと思ったら、科学と伝統文化と生活の素敵な絵本でした♪ 子供の頃 この手の本をあまり読まなかったので、新鮮な気持ちで楽しめました。あの鎖状の物が雄花であることも、雑木林の木の見分けも、虫や鳥や動物たちの生態も、そして いろんな形のどんぐりの種類も、知らないことばかりです。■「気になる日本の木」というシリーズの1冊。他に、松、桜、杉、があるそうです。2016/10/18
ヒラP@ehon.gohon
32
公園でどんぐり拾いをしてきました。 どんぐりの出来る木、どんぐりの出来ない木の識別も解らないまま、見つけたどんぐりの中に、芽が出ようとしているもの、丸い穴の開いたものがありました。 この本は、そんなあれこれに応えてくれて、より知識を深められる絵本です。 どんぐりの木の1年間、どんぐりが食べられることまで、知らないことばかりが、易しく語られています。 癒されるような、温もりのある絵も素敵です。2020/11/12
Shoko
27
図書館本。読み聞かせ。どんぐりや、どんぐりの木、葉っぱ、どれも森に生きる虫や動物にとってのごちそう。昔は人だってどんぐりを食べていた。韓国のどんぐりのお餅「トトリ・ムック」を食べてみたいね!と話し、「明日はどんぐりを拾ってくる!」と宣言していました。2020/09/20