内容説明
優しく導くような言葉を紡ぎ出す詩人、岸田衿子の選び抜かれた全51編。子どもたちから大人まで、すべての人に読んでもらいたい…そんな想いをこめて贈ります。
目次
だれもいそがない村(だれもいそがない村;空にかざして ほか)
十二か月の窓(冬の林―一月;スノードロップ―二月 ほか)
なぜ花はいつも(小鳥が一つずつ;一生おなじ歌を歌い続けるのは ほか)
たいせつな一日(かぜとかざぐるま;かぜと木 ほか)
著者等紹介
岸田衿子[キシダエリコ]
1929年東京都生まれ。父は劇作家の岸田国士。東京芸術大学油絵科卒。詩人、童話作家
水内喜久雄[ミズウチキクオ]
1951年福岡県生まれ
古矢一穂[フルヤカズホ]
1950年千葉県生まれ。植物画家
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感想・レビュー
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mntmt
31
とても好きです。岸田衿子さんは本当に、木や草花や鳥と話すことができたんだろうな。手元に置いておきたい詩集。2017/05/11
じょうこ
7
「かぜとかざぐるま」「かぜと木」。風の詩がいいな、と思った。自分や「私」の存在を主張しない、見て感じた詩が多くていい。「スノードロップ」「クローバー」など植物詩も葉っぱや花びらなどへの視点と、それらの存在感が伝わって、こんな見方もあるんだな、言葉って面白いな、すごいな、と思った。 2024/07/09
niki
3
草花や空や雲と話せる人なのだなと感じた。 いくつかの詩に「はがき」という単語が出てきて、やっぱりはがきはとても美しいツールだなぁと感じた。今の時代ではなおのことそう思う。 解説にもあったけれど、相当変わっていて、つかみ所のない女性であることが伝わってくる。岸田今日子のお姉さま。 こんな空気で生きた人がいたのか。2023/05/21
AKO
2
やさしい気持ち、穏やかな気持ちになれる詩集。そんな感じ方はなかなかできてないなって思うのと、もっと日々をゆったり過ごしたい気持ちになった。2019/05/30
あお
1
不思議であたたかな言葉の詩集。読んでて癒される。最後の詩の「南の絵本」がよかった。2021/05/11