出版社内容情報
教科書にも採用されている代表作「I was born」は多くの人の心に残っている詩です。人間も動物も植物も、機械や自然現象までも同じ土俵にのせる詩作品は無限の包容力がある。 小学校高学年~中学生
内容説明
人間に対する深い信頼を表現し続ける詩人・吉野弘の作品を数多く収録!子どもたちから大人まで、すべての人に読んでもらいたい…そんな想いをこめて贈る。
目次
素直な疑問符(素直な疑問符;みずすまし;岩が ほか)
ほぐす(紹介;変「お」喋々;元日の夕日に ほか)
生命は(生命は;虹の足;眼・空・恋 ほか)
著者等紹介
吉野弘[ヨシノヒロシ]
1926年山形県酒田市生まれ。高校卒業後に就職し、徴兵検査を受けるが入隊前に敗戦を迎える。その後結核の療養をして53年詩誌「櫂」に参加
葉祥明[ヨウショウメイ]
1946年熊本市生まれ。立教大学卒業後渡米し、油彩、デッサンを学ぶ。絵本、画集、詩集、エッセイなど幅広く活躍している。『イルカの星』でけんぶち絵本の里大賞を受賞するなど受賞歴も多数ある
水内喜久雄[ミズウチキクオ]
1951年福岡県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
63
詩人自らが発表する詩集より、むしろ、詩を愛唱する人によって編まれた詩集を読むことが好きだ。何故かと問われれば上手くは答えられないが、自分に寄り添う言葉を求めている者同士で同じ詩に向き合っている感覚を覚えるからかもしれない。既に何度も読んだ詩も半分ほど入っていたが、何度読んでも心を動かされる詩ばかりだ。初めて出会う詩の中で私が繰り返し読んだ詩が一篇ある。それは、「火の子」という詩だ。最近、ある読み友さんが落ち込んでいて、つぶやきに心情を吐露しておられた。もし、この詩を先に知っていたら、お伝えしたかった。2023/03/05
けんとまん1007
18
中にあるように、吉野弘さんの詩は、こころをほぐしてくれます。それは、きっと、とても平易な馴染みのある言葉が使われているからだと思う。詩でありながら、特別な表現という感じがしないのが素晴らしいと思う。だから、こころの染みて、ほぐされるのだ。2017/06/27
𝓚𝓸𝓉𝓸
6
教科書に載っていました。「夕焼け」がすきなので。でも新しく知った中で琴線に触れるようなのはあんまりなかった。「風流譚」『善のさかえる世の中は 悪のはびこる世の中です』2014/02/14
ほんどてん
1
わかりやすい言葉で話しかけてくれる詩集でした。抽象的な詩だと自分の解釈で作者さんの言いたいことが合っているのかモヤモヤする時があります(でもそんな時は人それぞれの解釈で良いんだと思う事にしていますが)。吉野さんの詩は即、心に響いてきました。水内喜久雄さんの「吉野弘さんを訪ねて」のところで解説されている「夕焼け」という詩、好きです。その詩中の娘もやさしい心の持ち主ですが、その場面を見守る作者もやさしい心の持ち主だと思いました。そういう作者が書いた詩は、どれも優しさに満ちています。2021/07/28
Haru
1
新聞のコラムで紹介されていたので手にとりました。弱った心に響きました。詩って凄いですね。2015/06/29
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