- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 読み物
- > 短編集・アンソロジー
出版社内容情報
快適な室温,花の香りをふくんだ新鮮な空気。生活全般を取り仕切る〈手〉と呼ばれる装置…。申し分のない生活にひそむ驚きの結末。
内容説明
新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの傑作。
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年、東京に生まれる。東京大学農学部卒業。57年に日本最初のSF同人誌「宇宙塵」に参画。ショート・ショートと呼ばれる短編の新分野を確立し、千以上の作品を発表する。68年に、『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞を受賞。97年没
和田誠[ワダマコト]
1936年、大阪に生まれる。多摩美術大学卒業。グラフィック・デザイナー、イラストレーターとして装丁、挿絵、絵本などを手がけるほか、映画監督、作詩・作曲家、エッセイストなど、ジャンルをこえた多彩な活動を続ける。1974年に講談社出版文化賞、1997年に毎日デザイン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
62
図書館の企画展示本。 タイトルのゆきとどいた生活。ゆきとどいているのは物質的なことに限られているようで、心はゆきとどいていないようですね…。そういえば先日も亡くなった祖母あてに役所から書類がやってきました。祖母は去年の夏に亡くなっているのに役所のデータベースに名前が残っているのでしょう…。ゆきとどいた生活は未来の話に限ったことではないのかもしれません。2018/08/07
ゆにこ
23
最後の「流行の鞄」はとても面白い!やっぱり悪い事は出来ないものですねw2013/11/11
エミ
15
一気読み。やはり、発想が凄い。星新一さんには世界はどう映っているのかな?と多少気になりました。『闇の眼』は何となく、坊やには全身に眼があるのかと思っていたらまさかの逆!『悪をのろおう』のラストが大好きです(笑)ひったくり犯をこらしめようと、かろうじて掴んでいた髪の毛をつかい、藁人形で呪う。でも犯人は禿げていて、その髪の毛はカツラだったという…wちょっと不思議な気分になってみたいとき、おすすめです!!!!2013/01/09
moonanddai
8
久々ぶりの星さん。スイートエンディングあり、ビターエンディングあり、サプライズエンディングありで、楽しませてもらいました。ある意味「日常」がテーマですが、未来の日常として書かれたものが、今では「現在」の日常になっていたり、「現在の」日常として書かれたものが、すでに「過去」の日常になっていたり…。でも星さんの日常なので、実はどこにもない日常なのですね。2019/10/11
秋庭誠
8
「悪をのろおう」のオチは、何とも切なくなってしまった・・・。「むだな時間」はコマーシャル消し機の話だったが、あったらおもしろいな、と思った。2011/12/16