内容説明
ある日、ぼくは公園で、ふしぎなオオハクチョウに出会った。彼は自分のことを「旅するオオハクチョウ」と名のり、ハクチョウ座にめぐりあうために旅をしているのだと言う。そして、じっさいに星座にめぐりあったことのある動物たちの話を、ぼくにきかせてくれるのだった。空にかがやく星座たちと地上の動物たちとのふしぎな出会いの物語。小学校中学年から。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。亜細亜大学教授。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞
森田みちよ[モリタミチヨ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
45
【学校図書室】星座をモチーフにした3つの物語。斉藤洋さんらしい独特の世界観。子供が学校から借りてきて読んでいたけれど、よく分からないと。確かにつかみどころがない世界観なので難しいかも。理屈っぽいオオハクチョウの口調は笑えました。2019/10/14
ミーコ
44
いつも図書館に沢山 並んでるなぁ と気になってた斉藤洋さん。初めて読むには・・・と表紙がキレイな こちらを選びました。旅するオオハクチョウが男の子に 星座に会いに行く動物の話を聞かせるストーリーなのですが 屁理屈なオオハクチョウと子どもらしくない少年の受け答えが面白かったです。イルカの話の、その後が気になります。オオハクチョウは又 旅に出かけるんですが また少年に会いに来てくれます様に・・・と思いながら本を閉じました。2017/08/17
瑪瑙(サードニックス)
36
一羽のオオハクチョウとぼくとの出会いから始まる、星座に関する物語。優しいお話でした。旅するオオハクチョウとぼくとの会話が面白かったです。ぼくは又オオハクチョウときっと会えると信じているので、私もそう思います。2018/07/05
退院した雨巫女。
13
《私-図書館》星座の事が、いろいろわかった。2022/05/24
shiho♪
11
『雲を掴むような話』という言葉がありますが、そんなお話です。とらえどころのない、フワッとした読後感。『夜空を掴むような話』と敢えて言わせていただきます。その時の気分で刺さるお話や色んな感想が出てきそう。 公園で『旅するオオハクチョウ』に出会ったぼく。オオハクチョウは空に輝く星座と地上の動物たちとの出会いの話をぼくにしてくれます。そんなオオハクチョウはハクチョウ座に巡り会うために旅をしている、と。 神話の世界とも違うけど、夜空を見上げたくなるお話です。森田みちよさんの絵もかわいいです。2021/01/22