内容説明
なみはずれた知恵と力と勇気をもち、神々にもまさる偉業を成し遂げた者たちを、ひとは「英雄」と呼びます。古代ギリシアには数多くの英雄たちがいました。なかでもペルセウスは、後世までその名をとどろかせる英雄のひとりです。彼は、生まれたときから数奇な運命を背負わされ、謀略によって危険な冒険に巻き込まれていきます。そんなペルセウスの物語が、いま、まったく新しい語り口でよみがえります。斉藤洋「ギリシア神話」シリーズ第二巻。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。亜細亜大学教授。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。イラストレーターとして、SF、ファンタジー、児童書の世界で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみ
16
父にゼウス、母にアルゴス王アクリシオスの娘ダナエを持つ神と人間の子供、ペルセウス。神託により「孫に殺される」ことを恐れたアクリシオスによって母子ともども海に流されることから物語は始まります。今回も語りはアテナ。何となく知ってたメドゥーサの話、アンドロメダの話がこのようにペルセウスに繋がっていたとは、初めて知りました。こんなに大冒険しても傲慢にならないペルセウスの精神の強さが凄いと思う。そして最後のアテナによるダナエの考察は大変興味深い。そうだとしたらダナエの精神的は怖いくらい凄い。さすがペルセウスの母!2020/02/08
たかし
1
何の期待もしてなかったけど、すさまじく面白かった。ギリシア神話というのはストーリーを知ってるネタバレ状態で読むもので、古典落語のように著者のアレンジ、独自色を楽しむものなんだが、その辺のレベルが高い。知恵の女神アテナによる一人称で語りつつ、元ネタの破綻してるとしか思えない展開に突っ込みとフォローをいれつつ、違和感のない物語に再構成してるのは見事。たとえば、意味の分からんお使いイベントの連続に対し、ペルセウスが「こうしたらお使い1つで終わりません?」というあたりはクスリと笑ってしまった。2025/02/02
ゆかっぺ
0
ギリシアに行くことが決定してギリシア神話について知りたくなり読んだ1冊。 ダナエはアクリシオス王に対して何を思ったのだろう。 私は、ダナエ自身の手でアクリシオス王を殺そうと考えていたのではないかと思う。 とても面白かった1冊。 しかし家系図を書かずしては話がわからない、、(笑)2017/03/29
蓮籠
0
ちょいちょい私の知ってる説と違ってるところがあったけど、基本ペルセウスは清廉潔白なイケメンに書かれてて楽しかった。ペルセウスとアンドロメダはギリシャ神話の中でも好きな夫婦だし!怪物を倒してくれれば王女と結婚させてあげるよ、という王に対し「そんな約束は、王女様のお気持ちをたしかめてからになさりませ!」そう言って颯爽と怪物退治に向かう!カッコイイ!2014/08/23
はりゅ
0
字が小さくてむずかしかったけど、メドゥーサの首がとれたことがすごです。2012/09/27
-
- 電子書籍
- ハズレポーションが醤油だったので料理す…