内容説明
江戸時代の日本。名主のむすめ・ハナは、祖父のはじめた寺子屋に通うことに。文字をおぼえ、遠歩きをけいこし、同級生と仲よくなったハナに、ある別れがやってきて―。現代で失われつつある生命力に満ちた子どもたちが、四季のうつくしい風景の中で駆け回る、のびやかな物語。小学校4年生から。
著者等紹介
森山京[モリヤマミヤコ]
1929年、東京生まれ。童話作家。『きいろいばけつ』(あかね書房)ほかの「きつねのこ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』(小峰書店)で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社)で野間児童文芸賞、『パンやのくまちゃん』(あかね書房)でひろすけ童話賞を受賞
小林豊[コバヤシユタカ]
1946年、東京生まれ。日本画家。中東・アジアをたびたび訪れた体験が作品制作のテーマになっている。絵本『せかいいちうつくしいぼくの村』(ポプラ社)で産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
16
(図書館本)200年前の江戸時代、名主のご隠居さんが師匠の寺子屋に通う子供たちの物語。当時の農村の子供たちの様子がわかり易く描かれていて、地味だけれど読み心地◎読後感も◎でした。2016/07/21
マツユキ
14
名主のご隠居が始めた寺子屋三八塾には、孫娘のハナも含めて、村の子供達が通っていた…。字や算数を学ぶ喜びもありますが、友達から学ぶ事も多くて、どの子も良い子で、仲良し。人生は厳しいですが、伸び伸びと、力強く生きる子供たちが頼もしい。静かに見守る大人たちも良い。2023/09/30
どら母 学校図書館を考える
6
勤務先小学校図書館で。説明っぽい話。2016/05/16
mimi
1
文章が美しく、読んでいて気持ちのよい物語。むかしの生活が分かりやすく描かれている。 2009/12/14
Nina
0
ハナが連絡を伝えながら他の子どもたちの生活を知っていく様子が印象的でした。ほっとするすてきな作品だと思います。2009/09/30
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